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運動会は、サクッと終わります

山の学習が終わると直ぐ様運動会です。

一年の時は練習時間が沢山あったけど、二年は一週間…五日しかありません。

誰が何に出るかって決めて終わりですよ。バトン練習とか、ちょっとしか出来なかったよ。


木内君は大事をとって見学です。まぁ当たり前ですね。

あの赤城って男子も特にお咎めとか無かったみたいで普通に登校してきてる。

私や亮くん、かなちゃんなんかが休み時間に木内君の所へ行って様子見をしています。

赤城君はいつも私達を睨んできますが、二度と木内君に近づいて欲しくないので無視です。





「晶子、そろそろ集合よ」

「うん、わかったー。じゃあまた後でね、木内君」

「うん。神代さん、南川さんも、頑張ってね」


保健の先生のいるテントで見学している木内君に手を振って門の方へ行く。

今年はリレーにも登録したよ。クラス対抗のだけだけどね。

あとは、玉入れ。今年のクラスも運動部が多かったから、皆さんやる気が凄かったんだよ。

決して、私が楽をしたくて二つしか出ないんじゃないんです。二つしかじゃんけんで勝てなかったんです。


「由紀乃ちゃん、転んだらどうしよう?」

「今更なに言ってるの」

「だって~、何か、緊張してきた…」

「…転んだら、きっと桑崎が走って来るわよ」


全校生徒の前でお姫様抱っこされるわよ。

由紀乃ちゃんに恐ろしいこと言われた。

何か事実な気がして嫌なんですが…。

え、そんなこと流石にしないよね?

…しないよ、ね?

由紀乃ちゃんの顔がマジなんですけど!?

と、とりあえず、転ばないようにだけ気を付けました。

私の順位は四位でした。アンカーが速かったので、クラスは二位になりましたよ。


亮くんも長谷部君も大活躍でした。

クラス対抗に学年対抗、部活対抗にまででてましたよ。

長谷部君は借り物競争にも出ていて、お題のサッカーボールをリフティング? しながらゴールしました。

二年の女子がきゃあきゃあしてたよ。モテ期?

亮くんは一年から三年女子に黄色い声援を浴びてました。耳が痛かった。


「かなちゃん凄い…」

「砂煙上がってるわ…」


個人リレーでかなちゃんが、盛大に転けた…と見せ掛け? てからの、前転してダッシュ。

見事一位になりました。怪我は擦り傷一つしてないそうです。


まぁ、今年の運動会はそんなところですかね。


「晶子、帰るぞ」

「はぁい」


運動会が終わったら、やはり亮くんと帰宅です。

うちで飲むそうですよ。私達の話を聞きながら。

……お父さん達は、ただ飲みたいだけなんじゃないのかなぁ?


他愛ない話をしながら家へ帰れば、お母さんとおばさんがせっせと料理を作っています。

今日は洋食みたいです。


「お母さん、手伝う~」

「ありがと。じゃあ晶子、コンソメスープ作ってくれる?」

「分かった。具は?」

「なんでも良いわよ~」


何でもって言われると困る。

ええっと、主食がクリームパスタで、ラザニアとシーザーサラダ。酒の肴にチーズと生ハムがあるし、フルーツがデザートなのかな?


「じゃあ~…ポトフ風かな?」


野菜たっぷりにしよう。バランスがおかしい? 良いんです。敦さんも光希も亮くんも、お父さん達もいっぱい食べるから。

冷蔵庫を開けて野菜を取り出す。ん~、ウィンナーがないから、ベーコンでいっか。

自分用のエプロンを付けて調理開始です。


「いやぁ、奥さん達が一緒に料理してるって、良い光景だなぁ」

「敦の彼女も、いつか入るかな?」


お父さんとおじさんはもう酔ってるね。亮くんに同意を求めて絡んでるし、敦さんは苦笑してる。

というか、私まで頭数に入ってない? ……まぁいっか。

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