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勉強は、相変わらずです

二年生になっても、かなちゃんのための勉強会? は続きます。

皆でときどき集まってます。教室だったり、誰かの家だったり。

教えたり教えてもらったり。由紀乃ちゃんと亮くんは全教科偏り無く出来るから何でも教えてくれる。


かなちゃんも頭悪いわけじゃないはずなんだけどな~。

やる気の問題かな? 理解力も普通にあるのに、授業聞いてないから、直前に詰め込むことになるんだろうなぁ。

かなちゃんに勉強を教える度に、由紀乃ちゃんがスパルタになっていくんだけど…大丈夫かな?


「亮くん、ここちょっと説明お願いします」


私は私で、理解できない所は亮くんに聞きますが、何か?

数学の教科書を持って、亮くんの隣に座り直す。

あとはケアレスミスがないよう見直し作業をきちんとしなくちゃね。

二回目の人生だからって、解らないものは解らないんです。


「これはこっちの公式の方が解きやすいぞ。この式だとこの部分が一個多いだろ? だからこっちの方でこれを移行して……」

「…ん、ああ! なるほど。そっか~、これなら一個計算する手間がないんだ。ありがとー」


教科書を見て直ぐに何処に躓いてるか理解しちゃう亮くん。

一からではないけれど、簡潔に、かつ解りやすく解説して書き込んでくれるので覚えやすい。

変則的なやり方だろうけど、テストは別に途中式に点数つけないしね。

楽な方法聞いちゃった。


「……肩どころか、額くっつきそうな距離だぜ、あれ……」

「あれで付き合ってないって………」

「ある意味のサギだよね~……」


長谷部君達がなんか喋ってるけど、手が止まってるよ? かなちゃんは必死に問題集解いてるのに。


そして、頑張って前回よりも良い点が取れました。

亮くん? ……負けましたが、何か?





由紀乃ちゃんとかなちゃんは、それぞれ部活でレギュラー、準レギュラーになれたらしく、朝にジョギングを始めたらしい。たまに一緒に走るらしいよ。

早苗ちゃんは、五月頃にあった美術のナントカ展で佳作に入れたらしい。

亮くんの強さは言わずもがな。部活内では無双状態。部長さんが泣いてるらしい。……何やったんだろ?

長谷部君のいるサッカー部は人数が多いので、二年生はレギュラーは難しいらしい。でも、二年の中では上手いらしい。

なんだっけ、B軍? 二軍? のトップに名を連ねてる? らしいよ?


「皆活躍してますね~、青春ですね~」


チクチクと花びら部分を縫いながらしみじみしていると、隣で仮縫いをしていたしなちゃんがブフッと吹いた。


「言い方がばばくさいわよ。晶子ちゃんも青春してるでしょ? 桑崎君いるんだし」

「亮くん? 何で亮くん?」

「…まだ無自覚…」

「なに~? 聞こえなかった」


何かぼそりと呟かれたけど、聞こえなくて聞き返せば、しなちゃんはため息を吐きながら首を横に振った。

会話が止まって、私としなちゃんは揃って前を見た。

同じ作業机に、向かい合って座ってる木内君。


「……」

「…木内君?」

「っ! 、あ、神代さん…なに?」

「ううん。ただ、ボーッとしてどうしたのかなぁ、と思って」


さっきから私達の話に入ってこない、聞いてもいなさそうな木内君。手元を見るように少し俯いた姿勢。

声をかければ、小さく肩を揺らして顔を上げたけど、いつもの笑顔がない。

手、止まってるし、調子悪いのかな?

聞いてみたけど、大丈夫としか言われなかった。

しなちゃんと顔を見合わせ、首を傾げる。だって今日、まだ一針も進んでないよ?


結局部活中ずっとボーッとしてた木内君。心配だけど、聞いても苦笑いするだくで、何も教えてくれなかった。

最近部活に来なかったり、荷物忘れちゃったり、調子悪そうなんだけどなぁ……

木内君は六組。知り合いがいないので、誰かに様子を聞くとかも出来ない。部活の先生も心配そうでした。

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