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眠いです


「っ!」


バチッと目が覚めた。

目だけきょろりと動かす。

私の部屋だ。今の夢は………ううん。夢じゃない。

あれは、`前´の記憶だ。


夏山登山の二日目の記憶。

一日目は、学校に集合して、バスで山の麓まで行ってから歩きで登っていった。

山の中腹よりちょっと登った所にキャンプ場があって、そこで一泊したの。

昼御飯はキャンプ場より下の広場? でお弁当だったけど、夜はキャンプ場で、班ごとにご飯炊いたりバーベキューしたりしたのよね。


二日目は、予定としては朝から出発して、山頂まで歩いていって、山頂でご飯食べて終了。

キャンプ場まで降りれば、あとはバスで学校まで送ってもらえる。っていう行程だったのよね。


表向きの理由として、山頂の天気が悪くて、登山が中止ってことになった。

だけど、本当の理由は、夜に男子生徒が怪我をしたとか。

夜中に目が覚めたのは本当。

先生の声が響いて聞こえたのは、静かな山の中だったからかな? 多分先生達、小さい声しか出してなかった筈だし。

あの時、よくは聞き取れなかったけど、男子生徒を探してたんだろう。


夏の夜と言ったって、結構標高のある山の中。外で一晩なんて、寒いはずだ。

風邪ひくし、怪我がどの程度か分からないけど、最悪衰弱してしまう。


「誰? 誰だったっけ……」


他のクラスの子。名前を聞き取れなかったし、噂話も、ふぅん。って位にしか聞いてなかったから、名前まで詳しく聞いたことがなかったんだ。


「でも…先生があの時名前を呼んでたはずなのよ。……誰?」


思い出さなきゃ…

今回の人生、後悔はしたくないの。やれることは全部やるのよ。

夢に見たってことは、防げるかもしれないのよね? 光希の時だって防げたんだもの、今回だって防げるはず。


思い出さなきゃ!




「晶子? どうしたのよその顔」

「おはよー、由紀乃ちゃん。めっちゃねむ~い」


あのあと考え込んでしまったせいで全く眠れず、三時位からずっと起きてる状態なんですよ。

目が半分くらい閉じてる状態で、一日授業を覚えてない。


「ぶかつ~」

「晶子…一日中眠そうだったわね。と言うか、まだ眠そうね」

「ご飯食べたら余計眠くなっちゃってさ~」


呆れた顔全開な由紀乃ちゃんにへらりと笑う。

さぁて、新しい物作らなくっちゃ。


部活へ行けば、案の定しなちゃんや先輩達にも眠そうだね。と言われた。仕方ないよ、本当に眠いし。

因みにしなちゃんは八組です。凄く遠いよね。


「しなちゃん、新しい布だ」

「うん。スカート作ろうと思って。晶子ちゃんは? 冬はマフラー作ってたよね」

「マフラーは…当たり前のように持っていかれたからね……。春なので、バレッタ作る!」

「あぁ…バレッタなら、流石に桑崎君は使えないからね…」


冬に作ってたマフラーは、一本目を亮くん、二本目を光希に取られましたよ。

そして時期が終わった……。

バレッタなら亮くんも光希も着けないからね! 布で小振りのコサージュ作るよ!


「端布が安かったんだ~。つい色々買っちゃった」

「あ~、分かる~。使う目的無くても、可愛い柄のとか欲しくなるよね~」

「使わなくて結局困るくせにね~」


しなちゃんと布屋さんの話で盛り上りながら作業をしました。

しなちゃんは布を扱うことに慣れてきたのか、まち針を使いながらザクザクと躊躇い無くハサミを入れていきます。大胆です。


「そういえば、木内君いないね」

「帰りの会…は、とっくに終わってる時間だよね。今日はどの委員会もないはずだし」

「どうしたんだろうね?」


木内君が部活を休んだことは無かったから、しなちゃんと首を傾げる。

部長も先生も何も聞いてないっぽい。

結局、部活終了時間になっても木内君は来なかった。

学校自体休みだったのかな?

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