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二年生になりました

お正月は亮くん家族とうちの家族で初詣に行きました。

お正月が終わるとすぐに学校が始まり、学年末になります。


「二年生になりますねぇ」

「そうですねぇ…誰か一緒のクラスにならないかなぁ。……桑崎君と長谷部君以外で」

「早苗ちゃん!?」


ボソリと呟いても、聞こえたからね?

何で? と聞けば、二人とも人気がうなぎ登りだから、女子怖い。と言われました。

思わず、確かに。と深く頷いた私、悪くない。


一学年上がると言うことは、部活の三年生が卒業すると言うことです。

飯塚先輩は、とってもとっても良い笑顔で、木内君にレース編みの基礎本から上級者向けの本一式を渡して去っていきました。

中に手紙で、〇×高校手芸部へ返しに来るように。と書いてあったので、私としなちゃんで肩を優しく叩いてあげた。


「進路、決まっちゃったね…」

「すごい期待が木内君の両肩に…」


頑張れとしか言いようがなかったっす!

だって、五冊もあるよ? 多分全部出来るようになる頃って、私達三年生だよね?

つまり、そう言うことだよ。


「〇×高校って、確か手芸部という名の…」

「インディーズブランドだよね…」

「僕にそこに入れ、と?」


木内君、半泣き。飯塚先輩はこういう冗談言わないし、本気だと思うなぁ。

ほら、二年の先輩達も木内君に御愁傷様って手ぇ合わせて…って、犠牲者おめでとうってなんすかっ!?



春休みは何もなかった。

本当に何にも…宿題もなければ、イベントもない。

バレンタイン?

毎年亮くんにチョコ関係を渡してますよ。当然のように、お母さんに計画を立てられて、私が作り、私以外の家族と亮くん一家が食べてます。

今年は生チョコ頑張ったよ。

特に何かあったわけじゃないから、割愛で!




二年生。

私と由紀乃ちゃんが二組、かなちゃんと早苗ちゃんが三組、亮くんと長谷部君は四組。

何だか小さくぎゅっ、と纏まった感じがするね。八組まである筈なのに…まぁ、近いから便利ってことで!


「かなと早苗が一緒……問題起こさなきゃいいんだけど…」

「由紀乃ちゃん…残念だけど、否定が出来ないよ…」


新しいクラスで、私と由紀乃ちゃんは一緒にため息を吐いた。

由紀乃ちゃんは、私達を呼び捨てるようになりました。

親しみだからね。見下してるわけじゃないよ。

因みに男子はそのまま。女子のやっかみが面倒くさいらしい。


二年生では、山の学習という、夏山登山が一泊二日であります。

山小屋にとまるんだって。以前はテントだったけど、何かあって山小屋になったみたい。


一年間の行事表のプリントを手に、由紀乃ちゃんと色々話す。

今日は部活がないので、かなちゃん達を待って、少しお喋りをしてから帰ろうと思っているのです。

私達のクラス、終わるの早かったんだよね、時間すっごい余ってるの。


「でも、山の学習位であとは一年の時とあんま変わんないね」

「そうね。あとは部活が忙しくなるくらいかしら」


あ~そっか、水泳部は二、三年生が主になってるもんね。由紀乃ちゃんのタイム良いらしいから、レギュラーになるみたいだし。


「部活かぁ、後輩が出来るんだよね! 楽しみ!」


小学校の時って、他学年との交流無かったし、可愛い後輩が入るといいな~。


……ん?

何か、忘れてるような?

……気のせい、かな?


「晶子? どうしたの?」

「ん~? ううん、何でもない」


気のせいってことにして、一年の時に同じクラスだった友達を由紀乃ちゃんに教えたり、教えて貰ったりしながら、新しいクラスで友達作りです。


「ねぇねぇ! 神代さんって、桑崎君と付き合ってるんだよね!?」


………うん、噂のほうは、相変わらず…か。

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