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<説明回>

作者です。

早苗ちゃんのフラグについて、あまりにあやふやなため、説明を入れました。

スルーするのは任意です。




主人公の`前の人生´での出来事の一つに、早苗の『自殺』というものがありました。

そのフラグについて、どういう流れだったのかを、簡単に説明するためだけの回になります。

大分思っていたのと違う方向へ行ってしまいましたので……




まず、`前´の時の高柳早苗の人生について。


・小学生の時に祖父を亡くします。

近親者の死というものを初めて体験します。

そしてその時は祖父を紹介したような友達も居らず、母親は葬儀や店の片付けなどに忙しかったため、早苗は喪失感や寂しさを訴える相手が居ませんでした。

そのため、何処にも悲しみをぶつけられずに少しだけ内側に閉じ籠る‐つまりは大人しく、地味に、感情を表に出せなくなってしまいます。


・中学では、同じようにあまり主張をしない、他人の私生活を聞かないような大人しい子達と表面上、仲良くなります。

話す内容が授業や先生、クラスの子の発言などのみのため、プライベートはお互いに何も知らないような付き合いです。


・中学三年の時に、早苗の母親が仕事を増やしました。

早朝から深夜まで、夕方には一度戻っては来ますが、複数の仕事を掛け持ち、休日もないような状態で働く母親。

心配する早苗に、大丈夫だから。と笑っていましたが、あまりの過労のために倒れてしまいます。

そのまま救急車に運ばれ、入院。父親の方への連絡先を病院で聞かれた時に、母親から初めて、父親が`父親´ではないことを聞きます。

`父親´のことで言い様の無い罪悪感が生まれ、さらに内向的になり、次いで、母親が仕事を増やしたのは自分の高校のためだと気付き、早苗は自身の存在についても後ろ向きな考えをするようになっていきます。


・高校一年の夏休み、ある日一人の女の子に呼び止められます。

`父親´の`娘´です。

`娘´は、早苗と母親のことを、`父親´を奪おうとした`悪魔´と認識しています。まぁ、自分の家族を壊してしまうかもしれない存在なので、目の敵にするのは当然です。


・`娘´に罵られ蔑まれ、自身の存在を完全に否定された早苗は、今までのことが積み重なり、苦しんだ末、自殺を選びます。




上記が、`前´です。

そして、`今回´の人生について。


・小学生で、晶子と祖父の店で出会います。

初回で祖父とも面識があるため、晶子は祖父の葬儀に参列してくれました。

大人が忙しく動き回るなか、晶子は最初から最後まで早苗と一緒にいてくれ、思いきり泣いて感情を吐露することを許されました。

晶子と会ったことで必然と亮太、光希とも知り合います。

晶子も亮太も基本的に光希の自由を咎めないため、早苗に全力でなつきます。早苗も遠慮なく構っても何も言われません。

むしろ、構っていると安心して任されてますので、早苗の中で自立心や年上としての責任感が芽生えます。


・中学三年、母親が仕事を増やします。

心配をする早苗に、大丈夫。と笑いますが、気づけば光希が一緒に居てくれるため、心配を光希へ訴えます。

光希は否定することなく話を聞き、早苗の家まで様子を見に来てくれるので、早苗はちょっと安心をします。


・母親が倒れた時、光希が一緒に居たので救急車を呼ぶことなく家へ運んでくれました。

その時母親は、男の子といえど、中学一年の子供に抱えあげられたのがショックで、仕事量を考え、仕事を減らすことを決意します。

母親は仕事を変える決意をしたと同時に、早苗に`父親´のことについて真実を伝えます。

母親には、光希が早苗を支えてくれるという打算もありましたし、中学三年になった早苗を一人の`人´として向き合った結果です。


・`父親´のことについて、頭では理解はしましたが、感情は納得できていません。荒れる心を吐露した結果があの`塗りつぶした絵´です。

そして光希にその絵を、涙を見られたことにより、早苗は光希に依存‐心の支えとします。


・高校一年の夏休み、`父親´の`娘´が現れました。

突然の`娘´との対面に、混乱や不安などが早苗を襲いそうになりますが、光希が隣に居たこと、そして光希が暴走しそうな予感に、早苗の頭からは`父親´への感情や罪悪感や不安感など、全てが吹っ飛んでしまいました。




と、言うことなので、早苗の自殺フラグは根本からボッキリいってしまいました。

以降一切早苗の『フラグ』はなくなります。


主人公である晶子が一連の出来事に関わりがないため、詳しい解説が無く、意味不明のまま終わってしまう話だったので、一段落したこのタイミングで解説させていただきました。

凄くざっくりした解説ですが、細かく書くと数話分つかってしまうので、好きに解釈していただけると……。


長々と失礼しました。

読んでいただければ幸いです。

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