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プールを満喫

遊ぶ前にちょっと疲れた気がするけど、改めてプールです!


あ、そうだ。

かなちゃんの水着は、早苗ちゃんとは違うタイプのタンキニです。

チューブトップみたいな、お腹の半ばまで隠れる布地に、下は太股が半分くらいまで隠れるショートパンツです。

短パンだと、部活焼けが気になるから嫌なんだって。


「スコートと靴下で、足がちくわみたいな日焼けしてるんだよね~」

「…ちくわ…」


両端が白くて真ん中が茶色く焼けてる。

……確かにちくわだわ!


「早苗ちゃん、浮き輪借りてきたよ。かな姉もいる?」

「ありがとう。流れるプールで流れようね~、かなちゃん」

「早苗ちゃん、光希君、私はウォータースライダーに行く。二人でイチャイチャ流れててきなさい!」


あ~あ、かなちゃんがまだやさぐれモードだわ。

かなちゃんにシッシッ、とされて、早苗ちゃんと光希は苦笑。私達に一言言ってから二人で流れるプールへ向かいました。

浮き輪は私が貰っておいた。


「かな、スライダーに行くなら私も行くわ。確か二ヶ所あるのよね? どっちに行く?」

「ん~、両方行きたい。……あっちの低い方のが人少なそうだね、そっち先に行こ?」

「じゃあ俺も二人に付いてくわ。変なやつに絡まれるとやだしな」

「晶子はどうする?」

「浮き輪あるし、波のプールに行こうかな」


かなちゃん達とも別れて、亮くんと二人で波のプールへ。

あ、荷物はコインロッカーがあったのでそこへ入れておきました。前は無かった気がするし、今年から出来たのかなぁ?


波のプールは、扇型をしたプールです。

まぁ、詳しく説明しなくても解るかとは思うので何もいわないよ。


「やっぱり最初に波を受ける場所のが人気だね~。人が奥の方に詰まってる…」

「広がるとさざ波くらいに落ち着くからな。奥には行かないぞ、人に当たる」

「うん」


比較的空いてる中央の辺りでちゃぷちゃぷ波に揺られようと思います。

あんだけ密集してて、暑苦しくないのかなぁ?


私が浮き輪を装着 (?)して、亮くんが浮き輪を持つような感じになって、プールで波に揺られます。

真ん中辺りに居ても、一応足は下に着いているんだけど、波にさらわれるように動くので、亮くんがたまに奥へちょっと泳いでくれます。


他愛ない話をしながらまったりと波に揺られていたら、早苗ちゃんと光希がやって来ました。

どうやら流れるプールで何周も流されて来たみたいです。

光希が頭っからずぶ濡れなんだけど、一体何があったの?


「晶子ちゃん、桑崎君」

「…どうしたの、光希…」

「早苗ちゃんに、思いきり水掛けられた…」


どうやら流されながら水の掛け合いをしてい遊んだみたいです。

周りに迷惑じゃないか?

そして早苗ちゃんはにこにこしてます。

光希のようには濡れてません。

どうやら、水の掛け合いに勝利したみたいです。そしてそれを自慢 (?)したいらしいです。


「そうだ。かなちゃんがスライダーの方に並んでたけど、声掛けたら、お腹減ってきたからちょっと早いけどおやつにしたいって」

「え~、まだ十時過ぎだよ? ついさっき来たところなのに? 朝御飯食べてないの?」

「さぁ?」

「とりあえず合流するか」


かなちゃんのお腹の減り具合が心配だよ。

食べてないのか、代謝が良すぎるのか……


四人でウォータースライダーの方へ向かいます。

二つあるけど、両方場所は近いし、かなちゃんが後で乗るって言っていた方のスライダーのプールへ近づいていきます。


「わぁ、とっても分りやすいね~」

「かな姉…何やってるんだろう…」


スライダーの、あの、終着地点 (?)のプールの端で、かなちゃんがorzの体勢でした。

しかも端って言ってもプールの中だから、あれ、顔まで浸かってない? 息出来てる?

周りにいる小さい子達が指差してるよ?

他の人も苦笑してるか、困惑してるかだよ。係員さんも、声を掛けづらそうだよ?

……これ、無視したらダメなやつですか?


「…えー、と…かなちゃん、何があったの?」


流石にこんなに注目を集めてるかなちゃんに、一人では近づけないので、亮くんについてきてもらいながら声を掛けました。

かなちゃんはピクリと肩を震わせると、グリンっと勢い良く、首だけを此方に向けてきて、私と亮くんを見て、ちょっと離れた場所にいる光希と早苗ちゃんを見て……


「ちくしょーっ! 私も彼氏作るーっ!」


大きな声で叫びました。

本当、何があったのよ、かなちゃん?





とりあえず、恥ずかしすぎるので即刻かなちゃんを回収してその場を離れました。

由紀乃ちゃん達もちょうどスライダーを滑ってきたので、七人全員で売店…フードコート? に来て休憩です。


「聞いて! ウォータースライダーさぁ、最初に並んでた方は、一人ずつ滑っていく、いわゆる普通の? 一般的な? やつだったんだけどさぁ! もう一つのやつ! 二人乗り用の浮き輪しか無かったんだけど! しかも並んでんの、カップルばっか! ナニアレ当て付け!? 彼氏居ないやつは乗るなってゆーのっ?」


かなちゃんが荒れております。

由紀乃ちゃんに、一緒に乗ろうか? と聞かれたみたいですが、それはそれで悲しいので一人で堂々と乗ったらしいです。

そして、終着地点 (?)のプールの周りでもカップルしかいなくて……

ああなってしまったらしい。


「まぁまぁ、野崎の彼氏はあり得ないとして。ほい、焼きそばとたこ焼き買ってきたぞ」

「高柳と晶子のクレープ。苺クリームと、チョコバナナだったよな」

「由紀乃姉のかき氷これね。あと皆の飲み物」

「「「ありがとう」」」

「……こうなりゃやけ食いじゃぁ!」


かなちゃんが焼きそばにがっつき始めました。

と言うか、長谷部君?

かなちゃん`の´彼氏`は´、あり得ないって……それ、かなちゃんが連れてきた人を絶対認める気ないよね?

ちら、と長谷部君を見たら、気付いたことに気付いたのか、にこっと笑われました。

あれおかしいな、夏なのにちょっと鳥肌が……

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