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夏休みに入ってから、予定を立てる

高校生初めての夏休みです。

課題がいっぱいです。

補習がある子は、七月は学校通いになります。

私と早苗ちゃん、しなちゃんは補習は無しです。

だけどはなちゃんが……残念ながら、数学が補習になってしまいました。

八月に遊びに誘おうかな。


「晶子、課題はあとどれくらいだ?」

「ん~、英語と数学のテキストが半分と、化学と現国が三分の一くらい? 多分一週間あれば終われる」

「なら大丈夫そうだな。高柳達は?」

「早苗ちゃんと由紀乃ちゃんは大丈夫そうだけど…かなちゃんがなぁ……」


七月も終盤です。

課題の進捗状況を確認してから、遊びます。

じゃないとお母さん達に遊ぶのを却下されてしまうので。


うちの学校や亮くんの学校は、夏休み前に課題のテキストを貰えるので、前倒しで進めちゃえるのです。

だから七月中には片付けられそうなんだよね。

ただ、かなちゃん達の学校と由紀乃ちゃんの学校は、ちゃんと (?)終業式の日に渡されたみたいで、わりと必死に片付けてます。


「亮くん達は部活もあるし、なかなか予定が合いにくいかなぁ~」

「まぁ、練習試合なんかは学校によりけりだしな。大きな大会は、大体開催日が固まってるが…」


テニスやサッカーは、勝ち進むと一日じゃ終わらないしね。

余裕をもって遊ぶ日を決めたいんだけど、そうすると、八月三十一日だけとかになるんだよね。

お盆は気軽に遊べないしね。なかなか難しいなぁ。


「姉ちゃん、亮太兄、宿題教えて~」


部屋で勉強してた光希がリビングまで降りてきました。

ノートを見れば、何度か書いて消してを繰り返した跡が…あんたこれ、消し方が汚いわよ。


「…とりあえず、綺麗に消しゴムかけ直しなさいよ」


テーブルに置いていたテキストを片付けて光希の場所を作り、三人で勉強をすることになりました。

基本は各々解いていく。で、解らない場所を都度説明って感じです。

まぁ、質問してたのは主に私と光希なんですけどね。

亮くんみたいなのを、HSKって言うんだって。はなちゃんが言ってました。

何の略かは教えてくれなかったけど。





『う~、その日は午後から部活がある~』

「そっか~。じゃあ、水曜日は?」

『水曜日ならっ! …あ、でもサッカー部が練習試合だよ』

「う~ん……合わないねぇ」


手帳片手に、かなちゃんと予定を照らし合わせます。

話が長くなると分かっているので、家の電話で掛けています。なので、リビングにいます。

私は、自分と亮くん、早苗ちゃんの予定を、かなちゃんは、かなちゃんと長谷部君、由紀乃ちゃんの予定を聞いてあるので、今は最終打ち合わせですね。


なんとかお盆の終わりにある花火大会は行けそうですが、プールとかショッピングとかは難しそう。

光希の部活の方の大会も、高校の大会日程と結構被っていたため、早苗ちゃんと私、亮くんの三人だけで行ったんだよね。

亮くんは本当に、自分の部活の方を休みました。家族の用事があると言ったらしいです。

…光希と亮くんって、家族? …かぞ……まぁ良いか。深く考えない。


「う~~ん……長谷部君抜きか、由紀乃ちゃん抜きか、かなちゃん抜きか、の日にちしかないねぇ~。どうしようか?」

『ショッピングとかならそういうのでも、まぁ仕方ないけどさ~、プールの日は、誰か抜きは駄目だよね~』


特に、長谷部君抜きの日にプール行ったら、多分泣くよ? と、かなちゃんが笑った。

まぁそうだよね。由紀乃ちゃんの水着姿を、自分が見れないのに、赤の他人の男どもが見れる。なんてなったら………


「…長谷部君、泣くね」

『泣く泣く! そんで、最後に何でか私が怒られるってゆーね!』

「わぁ、想像出来る~!」

『だからって由紀乃ちゃんがいないなんてなったら、それはそれで、何故か私が怒られるんだよ』

「かなちゃんは、協力者なのかな?」

『強制的なやつだけどね』


そこから、小一時間くらい長谷部君達の話で盛り上がってしまいました。

ふと気付いたら、光希が`プールの日は決まったの? ´と書いた紙‐広告の裏‐を掲げて真隣にいてビクッてなりました。

叫ばなかった私を褒めて。本当に、気配無かったから。


「……え、と…かなちゃんや、とりあえずその話は横に置いておいてだね。どうしようか、本当に」

『どうしたの急に。まぁ、いいや。どーしよっかね~。……もう、皆に言ってさ、お盆の一日目とか、ちょっと無理矢理だけど予定開けてもらう?』


ううん、そうするしかなさそうですよね。

かなちゃんと話し合って、お盆の一日目から三日目の間のどこかで、無理矢理予定を合わせてもらおうという事になりました。

一旦それぞれにまた予定を決め直して、二日後にまた電話することを約束してから、電話を終えました。

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