あくまでも結果論
あくまでも結果論だ。
ただ、そこに至る過程が悪かった、ということはない。
一つ残らず、しっかりと確認を繰り返した上で行った実験だったからだ。
なぜこうなったかは、誰も分からない。
実験自体は簡単だ。
紫の液体と青色の液体を混ぜ、それを湯煎し続ける。
それだけの話だ。
それぞれの液体はちゃんとした名前がある。
まあ、それは今はいいだろう。
問題はない。
どこにもない。
湯煎の温度が高すぎたということもなければ、液体の配合比を間違えたということもない。
だが、どうして実験室が爆発したのだろうか。
とりあえず粉々になった破片を集めてから、失敗の研究だ。