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本編

2007.9.17に自サイトにて掲載したものです。

「飯、食いにいこうや。」

改札口につくなり迎えに来ていた彼が言った第一声・・・

・・・半年振りに会った第一声がソレかいっ!!

「何、食べる?ファミレスでいっか!?」

何食べると聞きながら自分勝手に決め、一人さっさとお店に入っていった彼

ムカッとしながらも彼の後についていった私

「決まったか?」

テーブルに座るなり彼の一言

「・・・まだ。」

座ったばかりで決めれるわけないでしょう!?

あんたは、ココに住んでるからメニューわかっているかもしれないけど、私は始めて入るんだから!!

何回言っても、あんたは外では食べたくないって家でご飯食べるくせに・・・

「なぁ-」

一生懸命、メニューを見て吟味していると間の向けるような呼びかけが・・・

「なによっ!!!!!邪魔しないでよ!?」

キッと彼を思いっきり睨もうと目を彼に向けた。

「結婚しようか?」

目を向けた先には真面目な顔の彼がいた。

「はっ・・?」

突然の言葉につい情けない声が出てしまった・・

「・・・バカ?」

そして、次に出た言葉・・・

「なんで、バカなんだよ!?」

彼もまさかバカといわれるとは思っていなかったらしく拍子抜かれたようだ。

「バカだからバカだっていってんのよ・・・なんで、こんなところで言うのよ。」

勝手に出てくる涙を拭いながらメニューで彼に攻撃した。

「こんなところってなんだよ。」

腹立てている様子でかなりご立腹の彼

「ファミレスで人がメニュー決めている時にするような話!?」

私は、そんな彼を尻目に叫ぶまでとはいかないが彼に言い寄った。

「しゃーないだろ。コレ買ったら金なくなったんだよ。」

どこから出されたのか、小さな箱を取り出した彼。

「やっぱりバカ」

ソレを見て、私はとても嬉しかったが、天邪鬼な私は

鼻で笑うように言った。

「んだと!!!で、返事は?」

彼がそのことに怒ることはなく、返事を催促してきた。

「あぁ-もう、本当にバカみたい」

ムカッと彼がブスくれているのがわかった。

「なんで、ロマンもかけらもない、こんな奴・・・あんたのような男、愛しちゃう物好きは私くらいしかいないわよね?」

私の言葉の意味がすぐにわからなかったらしい彼はしばらく黙り込んだ。

「その言葉、そっくりそのまま返してやる!?」

ニヤッとほくそ笑み、そして呟きタバコを、取り出し火をつけた。

・・・そういえば、今日の彼は少しいつもと違う。

いまさらだけど、そんなことに気がついた。

今日の彼の格好はTシャツにジーンズ・・・決して、おしゃれをしているとはいえない。

でも、いつもの彼に比べれば・・・

いつもの彼は、改札口にはTシャツは変わらないがスエットで来る。

どこにも行く気ナシの格好だ。

そして、なによりタバコ・・・

彼はかなりのヘビースモーカーで、いつもならすでに2.3本吸い終わっている・・・なのに、今日は始めて今吸った・・・

タバコ吸うの忘れるくらい緊張してくれてたって思っていいかな・・・

そう思うと自然と笑みが零れ、そんな彼を愛しいと思ってしまう。

大好きだよ。これからもよろしくね。

そう心の中で呟いた。

「あ゛、そんなに見つめるほど、いい男か?」

・・・やっぱ、前言撤回・・・こいつは正真証明のバカだ。


END


次はあとがきとおまけ

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