↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
33/62

知識の箱

「安全運転で」

「えー、あたしがそんなヘマをするとでも?」


 美咲は飄々と答える。彼女の運転は極端に荒いというわけではないが、出勤に使うくらいで長距離を走ることはあまりない。


「でも結構走るんだろ?」

「うーん、高速飛ばして二時間くらい?」


 時速七、八十キロで走ったところで百キロ以上走る計算だ。


「遠すぎない?」

「しょうがないじゃん。あんまり目立つとこに造れなかったんだから」



 Knowledge Boxというのが晶子が率いる組織の名前らしい。『知識の箱』簡単な英単語だ。少なくともヒカルはすぐに分かった。彼らは世界各国の大学の施設として、支部を設立し、日本支部は大地と美咲の母校であり、正明と美咲の職場「天道国際大学」の郊外研究室として存在している。


「本国ほどではないけどノーレッジジャパンにも警察とちょっとした付き合いがある。関わっている人間からある程度察することができると思うけどね」

「兄貴か」

「そう、志した元は違うしもっと上とのつながりもこっちのボスのおかげであるけど近くにいる人間とつながり有があるのはこちらとしても楽だったの」


 ノーレッジジャパン。美咲や大地は彼らに協力している。その組織がヒカリたちのが生み出された事件に関する捜査を行っている組織であることはこれまでの話の流れで把握できている。だが彼らの信念。なぜそうするのかというところがまだピンとこない。


「その、ノーレッジってのはなんのために設立されたんだ?」

「うーん。あたしもそんなに詳しくないけど。ノーレッジ、知識の名誉、そしてそれが幸せのために利用されることを望んでいる。非人道的な実験や研究を発見し、警察機関に通報する。こういうのって研究段階だと以外と表に出ないこと多いから世間に知られた時にはすでに多くの犠牲が出てるものなの。それを未然に防ぐってのが彼らの活動理念。どっかの金持ちが出資したってのは聞いたけど誰かは忘れちゃった。歴史はそこそこ長いらしいよ。戦後は多くの研究者が戦争の遺物から世界を守るために活動していたらしいの。で、ママが向こうのボス。って行っても本部は更に三つに分かれてそのひとつだけど」


 ノーレッジボックスというのはそれなりに大きな組織らしい。米国の警察や、日本の警察とのつながりを見ても大規模なそれであることは容易に想像がつく。


「その活動で、実際に摘発された研究はあるのか?」

「さぁ?あくまで警察は‘一般からの通報’として公表するからノーレッジがその根拠となる証拠を提示できたかどうかまではわからない。けれど明らかにそうである事件は多いわよ。大きく報道こそされていないけどね」

「そこまでしっかりとした考えがあるのになぜひっそりと活動しているんですか?私も大学でそんな団体が居るなんて話聞いたことなかったです」

「そりゃ、派手に動ければ資金も集めやすいだろうけど、そうしたら捜査がしづらくなっちゃうでしょ。それに警察も手柄をもらったみたいな言い方したくないでしょ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。