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24話


 20XX年12月3日



 弟の龍馬がスクスクポン大会初出場で、初優勝したよ!

 僅か三ヶ月のテニス歴で優勝するとか、私の弟は天才か!?(姉馬鹿)


 まあ、スクスクポン大会は10才以下のグリーンボールの大会だし、対戦した相手の子も、まだテニス歴が短い子が多かったはずだから、どんぐりの背比べだとは思うけどw

 しかし、誰が何と言おうと、優勝は優勝であります!


 龍馬は今年の夏まではテニスじゃなくて、サッカーをやっていたんだよね。

 プロ選手にサインを書いてもらうための、大きなテニスボールってあるじゃん?


 あの大きなテニスボールで、私がサッカーのリフティングをして遊んでいたら、龍馬が真似しだしたんだよね。

 そして、どうやら龍馬にはボールを扱う才能があったようで、上手にリフティングができたことを褒めてあげたら、それが龍馬には嬉しかったらしくて、そこからサッカーの道に進んじゃったというオチだったんだよ。


 ジャンボとはいえ、ボールはテニスボールだったのに……


 それがなんでテニスに転向したかというと、私が全日本ジュニアで優勝したことによって、どうやら感化されちゃったみたいでした。


 自分の姉が日本一とか家族として誇らしいのもあるだろうし、日本で一番とかの響きって格好良いもんね。

 お姉ちゃんも龍馬のその気持ちは、よーくわかるよ。


 あと、夏休みにタイに旅行に行ったときにも、ノンタブリーの大会に出場していたから、テニスをすればもっと海外旅行に行けるとか思ってそうですね。

 というか、弟からそう聞いたしw


 まあ、やや不純な動機が混ざっていたとしても、モチベーションの源なんて半分以上は欲の気もするし、テニスを始めた理由はなんでもいいのかもしれない。

 そういえば、私がテニスを始めた切っ掛けってなんだったっけ?


 お母さんのママさんテニスを見てだったような気もするし、庭野選手がグランドスラムで優勝した場面をテレビで見て、それに憧れたような気もするんだよなぁ。

 4,5才の時にはもう既に、ラケットを振り回して遊んでいたから、イマイチはっきりとは覚えていないんだよね。


 もしかしたら、お母さんと庭野選手の両方から影響を受けたのかもしれないけど。






 20XX年12月9日



 今週は期末テストがあったので、ブログはお休みしていました。

 日記の更新を楽しみにしていた読者の人には、少しだけ申し訳なく思っています。


 そして、今日はコメックスのチャリティーイベントがあったので、有明に行ってきました。

 イベントの参加者がとても豪華だったよ!


 現役選手では、日本が誇る女子選手トリオである、庭野選手、坂巻選手、里田選手の三人を筆頭に、コメックスと契約を結んでいる多数の日本人選手が参加していました。

 海外からも現役選手では、トハチェフスカヤ選手が出演してくれました。


 引退したレジェンドでは、クリスとシュタイナーも、このイベントのためにわざわざ来日してくれました。

 まだ庭野選手が若かった時代とはいえ、通算で庭野選手に勝ち越している選手って、クリスただ一人だけなんだよね。


 あの伝説の全豪オープン、一回戦での対戦だったのに大会が終わってみれば、実質的な決勝戦だったと言われ続けている、あの伝説の名勝負は、何度見返してみても鳥肌ものだよ!

 まあ、試合時間が五時間以上掛かった試合とか長すぎるから、主にダイジェスト動画を見返しているんだけどねw


 でも、二人の対戦を生で見たかったなぁ。

 もっとも、生で観戦できていたとしても、その当時の私はまだ生まれたばかりの赤ちゃんだったから、記憶にも残らなかったとは思うけどwww


 クリスティーナ・ヨハンソンが引退会見で「対戦回数が少なかったから、タマキから勝ち逃げできた」とか謙遜して言っていたのが、有名な話だったよ。

 もしかしたら、クリスの本音だったのかもしれないけど……


 それと、シュタイナーもクレーコートでは、庭野選手に勝ち越していたはず。

 ということは、この二人の全盛期と庭野選手の全盛期がもっと被っていたなら、ここまで庭野選手がグランドスラムで優勝することができていたかは、微妙のような気がしてきたよ。


 そう考えると、生まれた時代の運、不運ってあるよね?

 トハチェフスカヤ選手なんて、もろに庭野環希被害者の会の代表みたいなものだもんね。


 まあ、来年から数年は、トハチェフスカヤの時代がやってきそうな予感はするけどさ。



 追伸、庭野選手はまだ二十代だし、今でも十分にお若いです、はい。


 来年から実質、引退に近い状態に身を置くのがもったいないよなぁ。

 でも、家庭の事情を優先させるのも理解できるし、悩ましいよね。



 というか、このイベントはコメックスが主催者なんだし、もしかしなくても、クリスとシュタイナーも現役時代は、コメックスのラケットを使っていたのかな?

 二人は私が小さい頃に引退しているから、ラケットまでは覚えていなかったよ。


 それと、庭野選手がテニスエンターテイナーの師匠と呼んでいる、パーレビとかいうおじいちゃんが最高に面白かった!

 あのおじいちゃんは、テニス選手というよりも、もう既にコメディアンの領域に突入しちゃってるよw



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