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森の薬師(仮)  作者: ルゥ
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第八章:静かなる逃走

フミ、アレク、リィナ――三人はしばらく山間の村に身を潜めることになった。

けれどフミは、どこへ行っても同じだった。


薬草を育て、人を癒し、名前を名乗らず、ただ静かに生きる。


一方リィナは、その日から決めていた。


「私、次に誰かが“逃げたい”って来たら、今度は私が助ける。」


そう言って、フミの薬草ノートを自分用に書き写し始めた。


静かに、でも確かに――彼女も“癒す側”になろうとしていた。



次回:第九章『もう一人の癒し手』

新たに“助けを求める者”が現れる。そしてリィナが、初めてフミの代わりに誰かを癒す時が来る。

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