表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

発達障害は小説家に向いているのか?

作者: 橘正巳

◇◇◇◇


人生そこそこ長いこと歩んできて、実に色々な人に出会いました。

もちろん、その中には大御所の小説家なんて方もいて(名前は出せません、ごめんなさい!)、そういう方々を見てふと疑問に思ったのが、


「発達障害って小説家に向いているのか?」


ということです。


まあ、何で発達障害をここであげつらったかと言いますと、自分が就職やら転職やらをして、適職検査とやらに目がついたことがきっかけです。

ああいう検査とか自己診断って、深く掘り下げていくと、絶対にASDとかADHDとかの具体的な症例に行き着くわけでして……。

私の友人にもそういう方はいますし、趣味で物書きをしている身としては、自然とそういう発想に行き着いてしまうのです。


それで本題に戻りますが、クリエイターと発達障害は、ネットでも物の本でも、一般的に親和性が高いと言われています。

たしかに、純粋絵画や音楽は、そのような傾向があるかもしれません。


ですが、小説に限っては、果たしてそうなのでしょうか?

経験上、私は全然そのように思えないのです。


物語は読者ありきの存在です。地の文章をどの程度削って、どの程度読者の想像に任せればいいかと言う判断を続けねばなりません。自分が関心のないガジェットについても、正確に特徴を捉えて描写せねばなりません。読者のニーズに合わせて、作中の視点を配分していかなければなりません。

こういった作業や気配りは、発達障害の方が一番苦手とするものではないでしょうか?


私が出会った小説家の方々は、もれなくエリートビジネスマンでも通用するような人たちばかりでした。もちろん、皆さん高学歴です。

発達障害をお持ちの小説家も、世の中にはもちろんおられます。とは言え傾向としては、やはりそういった障害はハンディキャップにしかならないと思います。

ひょっとしたら、上記の方々も私が見抜けなかっただけで、そういったハンデはあったのかもしれません。

そこで、小説家を以下のように分類してみたらどうでしょう?


①その人の感性が世の中にマッチしている所謂天才

②圧倒的な学識と経験で分析しては、計算高く書いていく秀才


このように2パターンに分ければ、その人をパッと見ただけでは一般社会に馴染んでいそうですし、障害をお持ちのままの小説家が実在することも全て説明がつく気がします。


自分がプロにもなれていないのに、偉そうなことを言っている自覚はあります。

また、実際に障害をお持ちの方が、私の文章を読んで傷つかれたら、大変申し訳ないとも思います。

異論や反論は認めます。


私が言いたいことをまとめますと、「発達障害はハンデではあるが小説家になることは不可能ではなく、また障害の有無に関わらず、②のような努力が必要だ」と言うことです。


創作をサボる私自身への戒めとして、この辺で筆を置かせていただきます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] まさにその通り。 別に優遇されるわけでは無くてスタートラインが一緒なだけ。 発達障害の人にとってはそれが普段から得られないから相対的には得したように見えるかもしれないが。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ