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本編2【運命の歯車の音】

集落から出て新しい世界へと旅立った人間達は、ある場所に新たな文明を作り始めた。その新たな文明は、世界に平和と幸福をもたらした時代を作りあげた。集落に残った人間達は、集落の外との関りを完全に絶ち、この集落の人間が持っていた特異な能力や術は外の世界に知られることもなく、その集落のみで使われることになってその後、数百年の間その集落の長になる人間がその術を覚える事が出来た。新しい文明を作った人間達が光だとすると、その集落の人間は闇というか影の存在であった。数百年後にある出来事によって物語が動き出すことになる。その事はまだ誰も知らなかった。

 運命の歯車は、音を立てて突然動き出し始めた。平和な時を過ごしていた集落に運命の歯車を動かした人間が迷い込んできた。その人間は、傷を負ってその集落の前まできて倒れかけていた。誰も知らないはずの集落の前にやって来た人間に集落の人間は、集落の自分の小屋まで運ぶ事にした。その人間が集落の中にやって来たことで集落の運命も動き出した。だが、集落の人間もその事をまだ知らなかった。倒れかけていた人間は、集落の中に運び込まれると集落で一番特異な能力を強く持っている人間に傷の手当てを受けた。傷の手当てを任された人間は、迷い込んだ人間が目覚めるまで手当てを続けた。迷い込んだ人間は、手当てのおかげかしばらくして目が覚めた。

 特異な人間達の集落を纏める人間は、長老と呼ばれていた。集落に迷い込んだ傷を負った人間が現れたという情報は、すぐに長老の元に入ってきていた。集落に外の人間が入ってくる事は奇跡といわれるぐらい稀な事だった。長老は、その出来事に不安に感じて能力を使ってお告げを聞いてみる事にした。お告げを聞いている場所に籠りお告げを聞いてみた。だが、中々お告げを聞ける事はなかった。長老は、毎日毎日お告げを聞き続けた。そんな時に迷い込んだ人間が目を覚ましたという情報が入ってきた。長老はお告げを聞く事を一時中断して、少しその人間の顔を見てやろうとその人間が運ばれた小屋へと向かった。小屋に着くと迷い込んだ人間が小屋の中を歩いていた。長老は、小屋の中に入り迷い込んだ人間に挨拶をした。向こうも挨拶をしかえしてきた。長老は、迷い込んだ人間をじっくりと見ると、その人間はまだ傷が治っていなかった。長老は、その様子を見ると傷が治るまでこの集落にいる事を許可した。


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