本編6【影の天秤】
集落の集団は、体力の衰えたパレットと一人の人間を連れてある場所へと向かっていた。息を吹き返したパレット以外の人間が暴れそうになっていたが、パレットがそれを制止させた。パレットは、息を吹き返してその傍にいた人間達の事をよく知っていた。制止された人間はサタスンと言ってそのサタスンは、パレットに従ってその人間達について行く事にした。集落の人間が目的にしていた場所に向かう途中でパレットとサタスンの体力は回復していった。体力も回復していった二人が連れて行かれた場所は、周りが自然に囲まれて一見するとそこに集落がある事がわからないようになっている場所だった。パレットが、「戻ってくる事になるとは・・・・・・」と呟いた。集落の人間に救われてやって来た場所は、昔パレットがいた集落だった。パレットとサタスンは、集落の人間に連れて行かれて集落の長老の家まで行く事になった。長老の家に着いて中に入ると、長老からパレットに「何とか生き返ってよかった」と一言だけ言ってきた。長老とパレットの間にしばらくの沈黙が漂っていた。その沈黙を破るようにサタスンが「ここが何処なのか?」と切り出した。長老は、サタスンにこの集落の事を話した。サタスンは、長老の話を静かに聞いていた。長老の話が終わるとサタスンとパレットは、しばらくこの集落で過ごす事にした。
特異な能力を持っている人間達の集落でパレットとサタスンは過ごしていた。そんな時に長老から二人ともが呼び出された。二人は、長老の家へと向かった。長老の家に着くと長老が家から出てきてパレットとサタスンをある場所へと連れて行った。パレットとサタスンが連れて行かれた場所は、不思議な空間だった。体の動きが重く感じて長時間いる事が出来ないような感覚に陥った。長老は、この不思議な空間である事を話しだした。長老の話では、この不思議な空間の場所はこの集落に伝えられている術の修行場であるということだった。長老は、サタスンに「この集落に伝わる術を覚えたいか?」と聞いてきた。サタスンは、間髪いれずに「覚えたい」と言った。その言葉を聞いた長老は、術を教える為に全力を出す準備をした。サタスンも修行を受ける準備をした。それから長老とサタスンの修行は、熾烈なもので長時間にわたって行われた。この不思議な空間での修行は、体力の消耗も激しかった。パレットは、サタスンの体力が持つように回復させる事をサポートしていた。修行の末にサタスンは、集落に伝わる術を習得することに成功した。習得に成功したサタスンは、体力と気力の回復の為にしばらく集落でゆっくりとすることにした。
サタスンは、集落に伝えられている術を習得してゆっくりと過ごしていた。その時間がずっと続くと思っていたサタスンは、長老から急遽呼び出された。長老の家に着くとパレットも呼び出されていた。中に入ると長老からある情報が伝えられた。その情報とは、パレットを連れて行ったフードを被った集団が王都アナタリアという場所で何かを起こそうとしている事を知らされた。長老からその王都アナタリアに向かってフードを被った集団がどんな事をするのかを調べて悪事を止めてほしいと言われた。サタスンとパレットは、フードを被った集団に顔がばれないようにフードを被って王都アナタリアに向かう事にした。後にこの二人が作った集団を影の天秤と呼ばれた。
パレット達が向かおうと長老の家を出た後、長老の家に会話を聞いていた集団が入ってきた。長老は、その集団に二人をサポートするように指示を出した。集団は、二人をサポートする為に後を追った。集落の集団はパレットを追って王都アナタリアに辿り着いた。王都アナタリアに着いた集団は、この場所に来ているはずのパレット達を探した。二人を見つけて会うと長老から言われた事をパレット達に伝えた。パレットとサタスンは、集落の人間と共に行動する為にこの集団の事を影の天秤と名付けた。影の天秤は、王都アナタリアでフードを被った集団がどんな悪事をするのかを調査する事にした。だが調査をしてもそれらしい情報は入ってこなかった。影の天秤に入ってくる情報は、前の王様が亡くなって新しい王様が就いたという情報だけだった。影の天秤は、さらに情報を掴む為に王都アナタリアでしばらく過ごす事にした。だが影の天秤の人間は、もうこの時にはフードを被った集団が行動を起こしていた事に気づいていなかった。




