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第1話 復讐代行

   第一話 復讐代行




では、こちらからプランをお選び下さい。」

「じゃあ、このコースでお願いいたします。」

「わかりました。では、料金のお支払いは終わり次第そちらへご報告させて頂きますのでこちらに住所とお名前をお書き下さい。」

「復讐代行ってこんな簡単にできるものなんですね。私知りませんでしたよ。」

「最近では特に需要が高まっていますから、これからさらに同業者が増えて将来的にはコンビニより多くなるとこの業界では言われています。」

「本日はどうもありがとうございました。報告を楽しみに待ってます。」

「こちらこそご依頼ありがとうございました。お客様の幸せの手伝いができて光栄でございます。またのご依頼お待ちしております。」



この業界に勤めてから5年が経つ頃である。復讐代行と聞くと関わってはいけないような人物と思うかもしれないが外では単なる一般人である。毎日皆と同じように朝を恨み、満員電車に乗りながら今日と言う日を恨む。別にこの仕事が嫌いというわけではない。ただ、これから1日が始まるということが辛いだけである。初めの頃はこの仕事をしているとどうしても罪悪感などが残り、鬱病のような症状などがあったが5年近くやるともはや無心である。今日も知らない誰かの玄関にボンドと油を水に溶かした液体をぶち撒け、幸せそうな家族に脅迫紛いの事を行なった。決して好きでやっているのではない。逆に子供がいる家庭ならなおさら、他人の悲しむようなことはしたくはない。先月には不倫現場に突撃し、一気に当事者の職場や親に知らせて人生をぶち壊すようなことをしたのだが、自分としてはそこまでやる必要はないと強く思う。ましてや家庭を持つ旦那が不倫をして解雇されるのならまだしも、特に関係のない不倫相手までも潰しにかかるとはなんとも恨みの籠った復讐である。しかし、当然自分にも復讐したい相手は存在する。


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