一話・ある吹雪の夜に。
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とある雪山の山中、1人の少年がそこには居た。
周りの視界は吹雪で閉ざされ、身体は徐々に芯から冷えていく。
雪の上に横たわる少年の状況は見るからに絶望的だった。
「うっ・・・・・だれか、助け・・・・、」
少年は遠くなる意識の中、消えてしまいそうな声を必死に振り絞ってみるが、勿論、返事をする者などいない。
やがて、少年はもう助かることはないと諦め、微かに開いていた瞼を閉じようとする。
しかし、その時だった。
「・・・・は誰?・・・・・貴方は誰?」
美しい何者かの声が瀕死の少年に問いかけてきたのだ。しかし少年はその声に返事をする体力などなく、場に横たわるばかりであった。
美しいその声はまるで、少年を優しさで包み込もうと言うようなそんな響きをしている。
「つ・・・・?」
まだ少しだけ開いた瞼から少年はその美しく優しい声の主を必死に眺めようとする。
すると、彼の目には1人の少女の姿が映った。
少女はまるで女神かのような凛とした顔立ちに美しく長い黒髪を流している。
「・・・・き、れいだ。」
彼女を見た瀕死の少年の口から溢れたのはそんな言葉だった。
もう時期死んでしまうと言うのに、しかしそれ程に彼女の姿は美しく、暖かかった。
「か、必ず助けます!貴方のことは私が必ず・・・・!!!」
と、最後に少女は少し慌てながら言い放ったが、止む無く少年の意識はそこで途絶えた。
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