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不快と快
『不快と快』
満員電車の中
人と人に挟まれている
人がいる
暑苦しそうに
汗の粒を額につけている
息づらそうに
圧迫されている
あらゆるものが
混ざりあった臭いが
鼻を通る
不快感
駅に着いたら
雪崩のように人が出て
少しの解放感を抱いて
それが癖になって
またこの電車に乗る
皆が癖になっている
この解放感と
不快感に
[つぶやき]
ラヴェルの「水の戯れ」って凄いですよね、聴いた瞬間に水がピチャピチャと跳ねている様子が目に浮かびます、なんなら水の飛沫が当たってくる感覚すらあります。




