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一日一詩  作者:
25/367

奇跡の塊

『奇跡の塊』


ほとんどが水とタンパク質の塊

てっぺんの固いカルシウムの中にはしわしわ肉が入っていて

電気信号を送って動いていたりする

その塊の至る所に無数の小さな穴が空いていて

そこからしょっぱい水を吹き出したり、糸を出している

穴のもっと奥にいけば、管が所狭しと張り巡らされていて謎の液体が流れている

そして塊に吸収されたら最後

中には気づかずに飼い慣らされているたくさんの微生物がいて

そいつらに襲われ

全く面影の無い異臭を放つものにされる


そんな奇跡の塊

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