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蘇る覇王と10の竜器  作者: jun
第1章 覇王再臨
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10の竜器と朴念仁な覇王

文章って難しいと本当に思います、修正が多くて申し訳ありません。


覇王様は朴念仁

 

 アリア殿が落ち着くのに少しの時間を要した。その間リティアが蝶を追いかけたり、ダンゴムシを木の枝でつついたりしていた、実に微笑ましい。



ところ変わり執務室で・・・・リティア?いつもの定位置俺の左腕に掴まってるよ?


「聞いてるの!!セファー君!?」


 ああ~聞いているからあまり耳元で大声を出さないでほしい。しかも娘さんにそっくりな言い方をして


「要約するとrank、強さは問題ないがやはり9歳の子供だけには任せられない・・・っと?」


「ええ、あなたならあの森を攻略できるかもしれないけれど、任せきりにはできない・・・だから足手まといにならない私がついていき攻略を進めます」


「アリア殿は他の仕事があるのでは?」


「とりあえず第一優先は希望が見えてきた攻略よ。だから改めてこちらからお願いするわ。私とリティアをレインバーク家を助けて!」


 リティアが俺の腕から離れ、母のまねをするように母の横で頭を下げた。セファーはそれをやめさせるように


「わかったから頭をあげてくれ。それにこれはきちんとした契約だ。俺は『魔元の森』を攻略する、レインバーク家は俺の衣食住、後ろ盾になるこれでギブアンドテイクだ」


 頭を上げさせた。アリアはセファーの目を見て


「それはもちろんあなたのサポートはするけれど、命を懸けさせるのにこれではまだ私たちがもらいすぎよ」


「そうでもない。アリア殿には俺が振るっても壊れない剣を用意してもらいたい。この条件は存外厳しいぞ?」


 そんなのは当たり前だ。たとえ厳しくても、武器とは命を守るものでもある初めからそれには全力を尽くすつもりっだった。そうではなくと声に出そうとしたがセファーの目がそれ以上は受け取らないと語っていた。

 このころ娘さんのほうは飽きたのかソファーにゴロンと横になり寝入ってしまった。よく遊びよく寝る娘さんだ。


(完全に私の負け・・・私もうこの子に一生頭が上がらないんじゃないかしら?)


「ところで話は変わるがそのアリア殿が差しているいる剣だが・・・随分と面白そうなものだな」


 彼女のステータス画面に『竜器の担い手』というものがあったことを思い出したセファーはそう切り出す


「ええ、それぞれがなぜか10の公爵領の誰かに必ず継承される竜器よ。これは『竜爪剣ツヴァイレイダ』

よ。私の前の持ち主はレインバークに仕える伯爵騎士だっったわ、どうも領内に住んでいてそこの領の者の中で当初一番強い人物が担い手になるみたい。流れ傭兵なんかがいても担い手にはならないし、今の担い手が剣を握れなくなるか、死ぬか、手放すのを決めるかしないと、次の担い手は選ばれないからあなたには使えないわよ?」


「いやそれを使おうというわけではない、確かにそれならば俺が振るってももつだろうが、本来の力を使えないものを持っても仕方がない、担い手が持ってこその武器だろう。それよりもどうも何か懐かしい感じがして・・・本当になんだ?この感じは」


「一応持ってみる?もしかしたらあなたの記憶の手掛かりになるかもよ。ただし注意してね、担い手以外には重くなって持ち上げることもできないものだから」


(ああ・・・記憶喪失(そういう設定)だったな。まあ持たせてもらうか)


「わかった、ならそこに立てかけてくれ。持ってみる」


立てかけてもらった竜器を持ってみる、確かに重い。だがそれだけ特に特殊なことはなかった。何かあると少し期待したがはずれだったようだ。


「本当に何度驚かせるのかしらセファー君は、まさか担い手でもないのに持ち上げるなんて」


「ただのタイミングと体の使い方だ、重くないわけではない・・・何も感じないな」


 アリア殿に竜器を返却してさらに竜器について聞いた


「それでアリア殿、竜器とは担い手にどのような力を与えるのもなんだ?」


「私が知ってるのは2つ。一つは運以外の全能力を1段階上げる一時ブースト。もう一つは特殊な攻撃法竜爪剣の場合炎による広範囲の薙ぎ払いが可能よ、もちろん魔法の炎なんかよりも強烈な奴だけど」


「ほぉ!であるならばあの赤い虎アリア殿でも楽に倒せたということか」


「それは無理ね、、『魔元の森』はプラナ以外の力、魔法にせよ竜器の攻撃法にしても効きにくいのよ。ほかの5大危険指定所なら有効なんだけど、ここは純粋にプラナがものをいう。なんでかはわからないんだけど、もしかしたら竜器にはまだ先があるという話だから、それであれば効くかもしれないけど、ないものねだりをしてもしょうがないわね」


 私が知っている、竜器の話は以上よとアリア殿は話を終わらせた。


「なるほど、それでも確かに強力な武器であるということはわかった。そして恐らくはだが、竜器の機能をすべて使えるのであれば戦略級の個人戦闘力を得られるのではないかということも」


 それを聞いたアリア殿は目を丸くして


「素で戦略級を超えていそうな、あなたが言うと、本当にそこまでの力を持っているように思えてきたわね」


 自分の竜器を見て少しブルリと震えた。




そういえばとソファーで寝ていたリティアを見て言わなければならないことを思い出した。


「アリア殿・・・・リティアについてのことで話しておかなければならないことがある」


「リティアの事?」


「ああ、緊急ではないがおそらくリティアは『プラナ異常症』だ」


「!!!!」


「おそらく昼間結界内に入り恐怖したことで進行が早まった。もともとプラナが感情で強く出てしまうことはなかったか?」


「そういえば、私に本を読んでもらいたいと起こしに来たときは、プラナを使ってたわ・・・・」


「そうか・・・先ほど試合の時、部屋を抜け出したのはプラナによる隠気、俺の技を見識したのは見気だ。意識してではなく、無意識でやってしまっている。これが暴走したら危険だった」


「それはどうにかなるのよね?私の知識だと一度発症すると絶望的だったはずだけどあなたは「危険だった」といった」


 青い顔で俺にすがるように聞いてくる。『プラナ異常症』は俺の時代では解決法がある病状だったのだがこの時代はどうやら不治の病的な何かに分類されているのか?最悪末期症状でも正常なプラナを外から流し込んで調節していけば決して治らないものではない。幸い治療経験が俺にはあったため。力強くうなずいた。


「そう・・・・あなたに任せていいのね?本当に私たち親娘はあなたに足を向けて寝れないわね」


「少しずつ治療をして必ず直すから安心してくれ。それより注意することがある。今回は恐怖で症状が進行したと思われるが、また強い心的ストレスや恐怖を感じると暴走の恐れがある。だからなるべく俺の治療が終わるまではそういったことがないような環境を心がけてもらう・・・・最悪暴走した状態から一気に治す方法もあるが・・・・・・・ちょっと刺激が強いのでな・・・・・」


「その方法っていうのは?」


「はぁ~~それを聞くのか?わかった耳を貸してくれ」


 その方法をアリア殿に話す。話した後に軽くじとっと見られた。本当にこの方法なんだ。嘘じゃない。


「娘の責任とってくれるのならばやってもいいわよ・・・・・というのは冗談にしても。本当にそんなことになったらお願い・・・・・・・もしあれだったら本当にもらってくれてもいいわよ多分リティアも喜ぶし」


「そんなわけないだろう、俺は人に好かれるタイプじゃない」


「・・・・・・ねぇセファー君、そういうのなんて言うか知ってる・・・朴念仁ってゆうのよ」


 昔の友人や仲間にお前は顔はいいし性格も悪くない、だが朴念仁過ぎるといわれたのを思い出した。まさか1000年後でも言われることになるとは思っていなかった。だから1000年前と同じセリフをアリア殿に言ってやった。


「俺は朴念仁ではない!!」







次回はできたら8/1中に更新、そろそろ説明資料つくるか

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