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蘇る覇王と10の竜器  作者: jun
第4章 人形夢想《ホムンクルスの見る夢》
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冒険者ギルドと帰れない覇王

本日4話目。


「あ~つまり何か?お前さんはレインバーク領のものでここに来たのは転移?しちまったと・・・」


 聞いてきたのはここの警備隊の隊長であり、騎士であり男爵の爵位を持つ貴族でもあるブライアン・ザインと名乗った大柄な男である。


「・・・まあ信じられんよな・・・俺でも怪しいと思う・・・」


そして答えたのはセファーである、


「嘘をついているようには見えないが・・・どうしたものか・・・」


「それならば時間はかかるかもしれんがレインバークに確認をしてもらえないだろうか・・・こちらも急にこっちに来てしまったので心配をかけていると思うのでな・・・」


「そうしたいのはやまやまなんだが・・・お前さん随分とタイミングが悪い時に来たもんだな」


「どういうことだ?」


「いまファーブリア領とエリクシル領の間の街道、つまりはレインバークへの道の間に妖精穴が出来ちまってな・・・」


「マジか!」


「マジだ!」


 あっちゃーっと天を仰ぐそこで隣で座っていたネムがきいてくる


「妖精穴ってなんですか~~?」


「妖精穴っていうのはだな・・・早い話異界へ通じる穴だ。一度入ったら最後出てきたものはいないといういわくつきのものだが・・・ただ外見は七色に輝いているからまるで妖精が作った穴。妖精が通るための穴みたいだということで妖精穴と呼ばれている・・・ちなみにこれは周りのエネルギーにも影響を与えるから転移なんかの術も使えないんだが・・・」


「そういうことだお前さんが言ったように転移してこれないはずだ・・・だがお前さんは転移してきたという・・・やれやれな話だ」


 ブライアンはそうため息をつく。


「それにこのお嬢ちゃんをどうするか・・・」


「それは本当に同感だ」


「殿方2人に見つめられるのは恥ずかしいです~~♪」


 楽しそうだ・・・


「・・・ひとまず時間がかかってもレインバークに確認しなきゃならんか・・・」


「迷惑をかける」


「いいや仕事だしな・・・お前さん方は悪い奴には見えないし・・・だがそうすると当面の問題は」


「俺たちがそれまでどう過ごすかということだろう」


「・・・・・・・・・・・・・・・よし!決めた俺の権限でこの領内ならどこに行ってもいいように計らおう・・・もちろん連絡は着くようにしてもらうがお前さん方をを信用しよう・・・頭を悩ませていた盗賊団をとらえてくれたこともあるしな・・・」


「そうかありがたい」


「あ~あと悪いんだが盗賊たちの懸賞金の件なんだが・・・しばらく計算に時間がかかるらしいんだ。余罪が出てくるわ出てくるわ、それが追加になっていくから、かなりの額にはなるんだがそれまでは渡すことが出来なくてな・・・」


「どれくらいかかるんだ?」


「今のままだとおよそ一週間ほどだ」


「そんなにか・・・そうなると金を作らなきゃならんか・・・」


「すまん多少はこちらで出すがそれでも足らんかもしれん・・・二人分だしな」


 最後の方が声が小さくて聞こえなかった。


「気にするな・・・それよりもネムはどうするんだ?」


「ついて行ってはいけませんか~~?」


「俺についてくるのか?」


「はい~~」


「・・・・・・ブライアン殿」


 目をそらされた。少ない時間だがこの娘のマイぺースぶりにはこの隊長もまいってしまったようだ。これは俺が面倒を見ろと・・・そういうことか・


「分かった・・・しょうがないか・・・ならブライアン殿仕事を斡旋してもらえないか?」


「二つある。・・・ここの警備の手伝いと冒険者だ・・・どっちにする?」


 警備の手伝いの場合寝るのと食うのにはこまらないが行動の範囲が管理限定されてしまう。たいして冒険者なら衣食住は安定しないが自由である。ならば


「冒険者の方でお願いする・・・ネムもそれでいいか?」


「はい~~~構いません~~~」


 ということでブライアンに冒険者ギルドを紹介してもらうこととなった。






「ここが冒険者ギルドか・・・」


(こういう施設に来るのは1000年ぶりだな・・・)


 後ろからついてくるネムも冒険者ギルドを見てうれしそうに微笑んでいる。さて入るか


 からんという音が鳴りは言って食た俺たちに複数の視線が集まる。興味深げに見てくるものがほとんどである、中には後ろのネムを見てその一部に視線を走らせるものもいたが他の女性仲間にはたかれていた。


 一番すいていた列に並び待っていたのだが・・・


「おい!!だから言ってんだろうが!!俺はこうして言われたもんを集めてきただろうが!これのどこが失敗なんだよ」


「・・・では説明いたします。あなたが依頼を受けた品は赤煙草です。ですがこれは似てますが毒草です。これでは依頼を達成したとは到底言えません・・・それに赤煙草は飛龍(ワイバーン)が好む火山に生息しているもの・・・銅rankのあなたが取ってこれるものではありません。大方似たものがあることを知っていたあなたがそれで代用できると思って受けたようですが、私をだますことはできませんよ」


 受付の女性は冷静にそして反論は許さないという意思を込めてはっきりと男に告げる。それを聞いた男は怒りで顔を真っ赤にして


「ふざけんなこのアマ!!」


 と手をあげるがすぐさまその受付嬢によってきれいに投げられて取り押さえられてしまう。

たいしたものだ。取り押さえられた男は他の職員に置くにつれていかれた。ある程度の荒事もできなければここの受付などできないのだろう。見たとこ個人rankはAクラスに近いんじゃないだろうか・・・


「ふうー。お待たせいたしました。次の方どうぞ」


 呼ばれたようだ。


「どういった御用件でしょうか?」


「・・・仕事を紹介してほしい・・・何日かの資金が必要なので」


「ということはご利用は初めてでございますでしょうか?」


「ああ。だから登録からということになる」


「分かりました。ではこちらの用紙に必要事項を記入してください。お連れ様もですか?」


「ああ、頼む」


 受け取った用紙に必要事項を書いていく簡単な3つの事だけを書くものだ。・・・そういえば俺は大丈夫なのだが。ネムはどう書くのだろうか?疑問に思い覗いてみると


名前 ネム?

出身地 どこでしょう~~?

特技  なんでしょう~~?すごい力が出せる~~?


ダメだこりゃ。ちなみに俺のは


名前 セファー

出身地 レインバーク領フィブル(レインバーク邸がある町の名)

特技 剣技 武術 


 と書いた。そして用紙を受け取った受付嬢はネムの髪を見て目を丸くさせたが「こほん」と咳ばらいをしたら次にステータスオーブのようなものを取り出した。


(まずい!!いろいろと出てはいけない項目があるんだが・・・騒がれるのは勘弁だ!)


 そう思ったが次の受付嬢のセリフで安心した。


「これは犯罪履歴がないかを調べるためのオーブです、個人のステータスを見るものではないのでご安心ください」


 どうやら手を置くようだ。俺。ネムの順に手を置いていくが特に何の反応も示さない。当然だ。


「はい。問題ございません、ようこそ冒険者ギルドへ」


 そうにっこりと笑った。・・・ネムの記入事項あれでいいの?と目を向けたが


「いいんですよ・・・あまり詮索されたがらない方もいますし・・・犯罪履歴が出なければ門を広く開くというのはギルドの方針ですから・・・記入事項はいわゆるギルドから仕事を紹介するときの指針のようなものですから」


そう言った。


(まあこっちにはいろいろ都合がいいからいいが・・・これでとりあえず冒険者だ。次は仕事だ、さて何があるか)





次で今月ラスト14時投稿です。

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