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蘇る覇王と10の竜器  作者: jun
第2章 魔獣咆哮
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戦う者たち

主人公不在4話目ぇ!!


 前回の事もあり、魔物たちは強力な恐竜タイプだけではなく、目がよく足が速い様々な魔獣を集めていた。総力を結集しているようだ。だがそれまでの事が功を奏したのだろう。結界内にいるすぐに集められる魔物の数はそれほどでもなかった。それほどでもないとはいっても100以上であるしすべてがS以上の魔物なので強力なのは確かだが、リティア達は臆することはなかった。皆それぞれ隣にいる者を信じているからだ。まもなく囮も配置に着く・・・自分たちはこれから勝ちに行く、絶対に負けるわけにはいかない。







 タイラントレックスはいらだっていた、途中までうまくいいっていたはずが、小さい餌共が姑息な真似をして、こちらの被害は甚大だ。その上最後に自分をひっくり返したあの餌3匹・・・決して許さん!からなず自分がもてあそび最後には無残に殺してくれる。もう前のようにはいかない。目のいいものを先行してすでに奴らの何人かを発見している。さあ宴の始まりだ。


「グガアアアアアアアアアアァーー!!」


 吼えて周りの者にも指示を出す・・・・見つけた!自分を転ばせたうちの2匹だ。


 奴は我々に見つかるとすぐに踵を返して逃げていく今度は匂いも熱も隠していない、逃がすものか!





 すぐ後ろから大量の魔物がついてきている。うまくいっている。所々に張っている罠など気休めにもならないだろうが、少しでもあいつらの足を止めることができれば時間が稼げる。こちらは時間さえ稼げればいい。敵は足が速いのもいる。そういったのには、足をつぶすためのまきびし(毒塗り)などで対応する。大型はそもそも一部を除いて足が遅い・・・これならいけるか?そう思った時だった。


「がう!(危ない!)」


 ルオン様が吠えたと思ったら、急に影が落ちてきました。何とか体を投げて無事で住みましたが・・・これは尻尾ですか・・・。


「グオオオオオオオオオオオオオオ!!」


 そこにいたのはあのタイラントレックスでした、私は思わず顔がにやけてしまうことを押さえられませんでした。


「私に御執心のようですね・・・・あなたがここにきてくれてこちらも都合がいいです・・・さあ・・・日ごろからリティア様とルオン様に鍛えられた・・・鬼ごっこを始めましょうか」


「わうわう!!(私もいるもん!!)」


「そうでしたね・・・ルオン様・・・ってあれ今私ルオン様の言っていることがわかった?・・・まあそれは後にしましょうか・・・周りの皆さまもうまく逃げている様子・・・あとは私とルオン様がこれ相手にどこまでできるか・・・・リティア様・・・頼みましたよ!」


 エナとルオン対タイラントレックスの命がけの鬼ごっこが始まった。もちろんエナとルオンは逃げること躱すことだけに集中している。それでも目を疑う光景だった。ふたりはまるで踊るようにSS+の魔物から逃れている。もちろん日ごろの鬼ごっこもそうだが何よりもセファーの教え、攻撃の回避相手の思考を読み、誘導するというのがはまっていた。彼女たちは逃げ続ける・・・リティアが目的を遂げるまで。











 騒がしくなってきた。作戦はうまくいっているようだ。リティア達は数が少なくなっている、大樹の前つまりコアのすぐ近くまで来ていた。コアの周りにはさすがに護衛のグランドディノ数体と目の良い獣型のSSランク魔物が数体いる、もちろんこちらの戦力ではどうすることもできない。ではどうしてここにいるのか?今回の作戦はそもそも戦うことが目的ではない。囮となっている部隊が大半の敵をおびき寄せ手薄となったコアを破壊すること。今リティアとともにいるのは隠気をマスターしているものだけだ。つまり隠気で気配を断ち、グリムの薬を再度使って2重に隠密行動をとった。いわば暗殺である。ここまではうまくいっている。ここからはほぼ連中の目の前を通過しなければならない。皆緊張につばを飲み込む。


「みんな・・・行こうなの」


 静かな声でリティアは言った。本来リティアは後ろで指揮を執るだけだったが、結局一番隠気にたけていたのと本人の強い希望もあり、反対を押し切り、本陣をゴートに任せこの部隊の先頭に立っていた。声をかけられた大人たちはこんな少女がこうして堂々としているんだ。自分たもと息を吐き緊張を和らげていった。


 いよいよ連中の前を通る時がやってきた。リティア達が身を隠しながら間合いを詰める、目の前を魔物が通るが・・・素通りしていく・・・うまくいっているようだ。手で合図を送り後続を導く。次はあのグランドディノの目の前を通らなければならない。リティアが率先して躍り出た。グランドディノは周囲を警戒してる時折、自らの尻尾で周りを薙ぐように動く・・・目で見えない敵に対する対策の一つだろうか?リティアわそれをぎりぎりのところで避ける。周りの大人たちはハラハラしている。続いてほかの者も同じように次々を関門をクリアしていく。ここまでは誰も脱落していない。あともう少しだ。もう目の前までコアが見えてきている。ようやくだ・・・ようやく母の・・・いいやレインバークの呪いを解くことができる・・・そう思い足を早める。・・・油断していたわけではなかった・・・ただ突然すぎたのだ。


 下の木の根がまさか動いて自分たちを捕まえようなどとは予想すらしていなかった。

それはコアの最後の防衛機能でありこの大樹の一部であり、この森では珍しい植物型の魔物だった。ランクは決して高くない。しかし通ったものを無差別にとらえるこの植物は最後の防衛にはもっておきだった。そうしているうちに・・・ああ!!気づかれてしまった!守護していた魔物たちが捉えられている自分たちの、周りに集まってくる。


「ここまで来て・・・なんでなの?・・・」


 もはや彼らは動けない。後はゆっくりと彼らの餌となっていくだけだった。













「グガアアアアアアアアアーーー」


「いけない!!」


「きゃいん!!」


 ついにタイラントレックスの体当たりが彼女たちをかする。かすったといってもあの巨体だ。その威力は押して測るべしだ。二人は吹き飛ばされ草の上に落ちる。下が草でクッションになっていたのと、何とか受け身を取れたので無事ではあるが、こうも隙を見せてしまった。流石にこれを見逃してくれる相手ではない。

2人の上に影が差す、タイラントレックスが二人を見てえ吼える。


「ゴアアアアアアアアアアアーーー!!」


 歓喜の声だった。


(こ・・いつ・・笑って・・・るんですか!?)


「馬鹿に・・・して!!」


「ギャウ!!(このあほトカゲ!!)」


 2人は何とか立ち上がるが、それまでだった。タイラントレックスはゆっくりと口を開き得意の火球で焼き尽くすようだった。二人は視線をそらさない。諦める気など毛頭なかった。そんなやわな特訓などされていない。火球はいよいよ最大限に膨らんだ後は放つだけだ。セファーをもってして正面から受けるには今の全力でやらなければ防げないといわしめた一撃だ。自分たちではどうしようもないだろう。だからどうしたそんなもの恐ろしくもなんともない。二人は火球とそれを放つタイラントレックスをにらみつけた。タイラントレックスはそれを感じ取ったのか、気に食わなさそうな雰囲気を見せた後火球を二人めがけて全力で放ちその火球は大爆発を起こすのであった。

次回「魔剣・・・そして守護する覇王」ようやく出番です。次回は9/22予定。

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