表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女の遍歴  作者: 天谷あきの
魔女の相棒
38/765

プロローグ

 朝九時。日勤の始まりだ。


 今日からまた一週間、相棒選出のための研修が始まる。今回の相棒(暫定)は、フェルド――フェルディナント=ラクエル・マヌエルだ。背が高い。真っ黒な硬そうな頭髪は短く切られ、黒々とした眉毛が一本気な内心を窺わせる。

 彼の前に立ち、マリアラは、頭を下げて挨拶をした。


「おはようございます。今日から一週間、よろしくお願いします」


 どういう反応をするだろう。少し緊張する。

 ダスティンのような反応をされたらどうしよう――


 と、視界の中に見えるフェルドの足が、踵を揃えるのが見えた。


「こちらこそ、よろしくお願いします」


 思いがけず丁重な挨拶が返ってきて、マリアラは顔を上げる。穏やかな声。照れるでも、馬鹿にするでも呆れるでもなかったその反応に、マリアラはホッとした。

 目が合うと、フェルドはニッと笑った。穏やかな印象が気安い雰囲気に変わって、マリアラは更にホッとした。


 ――大丈夫。きっとうまくやれる。

短かったので、もう1ページ更新します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ