表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

お風呂:盤上アイン ルート1 美容師

私は暇な時間がもったいないので夕方からお風呂に入る。皆は仕事で遅くいつもは夜に入っているが観たい番組があることを思い出した。


ついでに辛口ぽっちゃりオネエの出ている番組の毎週録画を頼まれていたのでやっておこう。



「深世、ちょっといいか」

金曜日の夜、父がようやく見つけた仕事から帰ってきた。

新居の給料が支払われるまで一月はここに住まわせてもらうだろう。


「なに?」

「それがな……」


詳しくは言われなかったが、明後日写真をとる必要があるらしい。

なので明日、土曜日だし美容室で髪のケアをしてもらいにいこうと思う。

家族写真でもとるんだろうか。

――

「いらっしゃ~い」

家の近くの美容師にはオネェ口調の美容師さんがいる。

「じゃあシャンプーと毛先をお願いします」


美容師になる前にメイクの仕事をしていたので、お客さんに打ち解け安い用に演じていたその口調が癖になったのだそう。


テレビでみるメイクの人みたいな感じかな?


本人は付き合った相手が事ごとく危ない人でそれ以来、女性が苦手らしいが、男性を好きなわけでもないという。

高校の入学式前に髪を切り揃えて貰った日に笑いながら話してくれた。


「ずいぶんと久しぶりだけど、デートでもあるの?」

「あ、いえ、たぶん家族写真だと思います」


「あら、ちょっと毛先割れてるわ」


普段リンスくらいでケアをしないので、枝毛があったようだ。


しばらくして整えて、髪を乾かす行程が終わった。


「ありがとうございました~」


店員さんたちに見送られる。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ