1.ヒロイン、前世を思い出しました
初投稿です。
私自身、経験が少ないので文が幼く感じる方もいらっしゃるかもしれません…
それでもとりあえず読んでみるかぁ、とおっしゃってくださる方、どうぞ、一読していって下さい。
これは…これは…
ど う い う 事 だ ーーーー !!!
時は、今日の朝(と言っても、さっきだが。現在午前9時。)の午前8時15分まで遡る。
8時15分。
みんなでの朝食を終え、お義父さんは出勤していった。
私はというと、リビングのソファで漫画を読みながらマッタリとしていた。中学校受験も終わったし、学校が始まるまでゆっくりさせてもらおう。あと1日しかないけどね…
そんな朝のことだった。
「鈴蘭、髪が伸びてきた?切ってあげましょうか?」
そう言ったのは、私のお母さん(35)。
現在私が12歳、今年で13歳という事をふくめ、自分のお母さんながら若めで、綺麗な人である。
「そうですね、少し長すぎる気もするので学校が始まる前に切ってもらったらどうですか?」
こいつは私の義弟。姫百合 雷兎。
7年前の春に義父の連れ子としてやってきた。そのときにも色々とあったのだが、今は関係ないので割愛する。
そして、こいつの特筆すべきところといえば、猫かぶりモードのことだろう。
雷兎は、親の前では今のような大人しく可愛い子どもを演じているが、なぜか私の前ではとっっっても生意気で、とっっってもムカつく。こっちが素の性格で間違いない。
今だって私の耳には「髪長すぎ。学校が始まる前に切らないと醜態を晒すはめになりますよ?来年には俺も通う予定なんですからやめて下さいね?」と聞こえた。被害妄想かな?
だけどハチミツ色の少し癖のついている髪に、少し茶色がかった瞳。見た目はまあまあ…というか、結構いい。
私は雷兎を初めて見た時に、髪色に(いや、全体的に?)違和感を感じたのだが、気のせいなのだろう…か。
「そうね。じゃあ、切ってもらおうかな」
腰まで伸びている銀色の髪(実は、自分の髪色にも違和感を感じている)をいじりながら、私は言った。
そんな訳で、髪を切りました。肩につくかつかないかくらいの長さまで、バッサリと。
でも、問題はそこじゃない。
問題は、鏡で見た自分の姿が前世で読んだ漫画の主人公の姿と瓜二つだったのだ。
読んで下さり、ありがとうございました!
今回かなり短いですが、次回からはもう少し長いと思います。