『第五話 -ヘンシン-』
瞳が連れ去られた日の晩
瞳の両親からうちに電話がきて
「今日はうちの子が世話になるみたいだけどよろしくね」
との連絡がきた
瞳はうちに泊まっていることになっているらしい
『で、どうするんだ?』
『あの犬ッコロ倒すのか?』
『それとも瞳ちゃんを殺すのか?』
藍「…」
『まぁこれは試練なんだ』
『私も力を貸す』
藍「うん…ラヴィ…力を貸して」
「…ぶっ殺す」
『ぶっ殺す…のか』
『…だったら珠をもう少し理解して扱えるようになるのがいいんじゃないか?』
藍「珠の扱い方?」
『あぁ』
『前にも言ったが思った姿になれる』
『と、言ったな』
藍「うん」
『と言うことはだ』
『例えば銃を持った狙撃手の姿を思って変身すれば服装や装備がそれに変身する』
『だが、それなりにリスクもある』
『服装や装備もお前の一部だ』
『もし傷付くことがあれば何らかのダメージがお前に影響するだろう』
藍「ダメージの影響って?」
『わからない。このタイプの能力は個人差個人的な違いがあるからな』
『その場で自分にダメージがあるかもしれないし』
『後々じわじわ体を蝕むような痛みになるかもしれない』
『珍しいのは赤の他人へダメージがいったり全く影響がないっていうのもある』
藍「結局私はどうすr『まずはイメージトレーニングだな』
『お前がどういう姿でどのように戦いたいのか』
『それをイメージし私にテレパシーするつもりで念じろ』
『そうすれば姿は変わる』
藍「わかった。やってみる」
「〜どうせなら可愛く魔法少女にでもなってやる〜」
「〜魔法少女…魔法少女…魔法…少女…魔法…少女…魔…法…少…女…〜」
『よし…いくぞ…』
スゥーーーッ
「…あれ?何この格好?」
『まるで悪魔のような死神のような』
『神の使者の世話役とは思えない格好だな…』
私の格好というと
正に悪魔や死神という感じのボロそうな汚れたようなくすんだ黒い大きなマントを羽織りフードも被って
なんと後ろには大きな鎖鎌
鎌の長さは1?はあるぐらい
刃は50?はあるだろう
オマケに髑髏の首飾り付けちゃってるし
『まぁ中が中だし許してやるか』
「えっ!?中?」
「げぇっ!!マジ?」
マントの中はというと
下着じゃねえの!?ってぐらい布面積の少ない隠す所だけしか隠してない服
『もう、逝ける…』
「バッバカ!?こんなん恥ずかしすぎ(///□///)」
「もっと違う格好になるからもう一回変身」
『いや、それは無理だ』
『日常的な服装チェンジなら無限に出来るんだが』
『イメージして変身する戦闘モードは今の私たちでは一種類が限界だ』
藍「戦闘モード?」
『戦闘モードとは普通の服とは違い丈夫で防暑防寒防水防汚などの性能をもつもので神界で創られた特注品だ』
『現にそんな下着だけのみたいでも寒いどころか温かいくらいだろ?』
藍「うん」
『と、いうわけで終わり!!』
『にしてもその格好エロいよね。さすがアイムちゃん、ハイセンス』
『…アイムちゃ〜んもうちょっとエロいポーズとって?』
「…」
「この鎌本物だよね」
『そうだ。あっあと敵の攻撃はそのマントで防げよ?』
「え?でも服装や装備のダメージは自分に影響あるんじゃないの?」
『もちろんあるが生身の体に当たったダメージよりマントでガードしたほうがダメージは物凄く小さくなる』
『生身で当たると死ぬような攻撃もそのマントならデコピンぐらいだろう』
藍「ふぅ〜んこのマントスゴ『アイムちゃん足綺麗だよねぇ〜グヘヘ』
藍「!!!!!!(///Α///)」
藍「バッバカヤロー!!変態!!駄犬!!見るなぁ!!!!!」
『嗚呼もっと踏んでぇ〜キャインクゥ〜ン』
藍「………キモッ………」
この変態キモ駄犬が明日大活躍するとは今はまだわからない
-『ヘンシン』END-