『第四話 -シレン-』
学校に来て2週間ちょっと経ち学校生活も慣れてきた
あれから瞳とも仲良くなり姉貴は同じ学校の3年生
妹は中3で近所の中学校にいっている
2人とも馴染んでるらしいがそもそも姉妹と会ったのも学校にきた2週間前
2人は前から私のことを知ってるみたいだがこちらはこの世界自体初めて
やはりなかなか違和感がある
そんな違和感が残るなか夕焼けが照らす道を瞳と下校していた
その下校中、道端に捨て犬がいた
神「あっ犬!カワイイ!」
大きさや見た目はラヴィと同じよう
だけどなんか変な感じがする…
『アイム…こいつ同じ臭いがする』
藍「へっ?」
その時
《ガルルルゥゥヴヴヴヴゥゥゥアオォォォォーーーーーーーーーーーーン》
ラヴィと同じサイズの犬から出てる音量
いや、生物からでる音量ではない
藍「!」「お腹が…いた…い」
お腹の珠が鳴き声と共鳴して激痛がはしる
《ガルルゥゥ》
その犬は瞳に噛みついていた
お腹の激痛で助けられない
ラヴィも同じように動けないでいる
神「ううあぁぁーーー」
噛みつかれている所からわかりやすく言うと黒いオーラが出ている
瞳も私もそのオーラに包まれていった
私はそこで気を失ってしまった
気が付くと周りは暗闇の宇宙のようだった
ラヴィと出会った所の闇ヴァージョンのような
藍「ってラヴィは?」
…肩でのんきに寝てやがる
周りには黒い雲が漂っている
その中の一つの雲に瞳が囚われていた
藍「瞳!!」
《待てそこの者》
《貴様はその犬の世話役か?》
藍「そうd『いや奴隷だwww』aけど」
藍「寝てたんじゃないの(-_-#)?」
「つか、奴隷じゃない」
『そうだったのかwww?』
《まぁいい世話役だろうが奴隷だろうがかわりない》
藍「いや!!全然違u《そんな貴様等に試練だ》
藍「お前も人の話は…って試練?」
《そうだ。何、簡単な試練だ》
《私を倒せばいい》
藍「えっ!?やっぱりそうなっちゃうの?」
『だってがんばって倒せwww』
《まぁ楽にこの試練を通るもう一つの方法がある》
藍「えっ!?楽な方法あんの?」
「そっちにする!」
《ならこの人間を貴様の手で殺せ》
藍「えっ…」
《どうせ数日を共に過ごしただけだろう?》
《この試練どちらを選ぶか1日の猶予をやろう》
《明日のこの時間、逢魔ヶ時に貴様が通っている学校の屋上で待つ》
《それまでに決めるんだな》
そう言ってその犬は瞳を連れ闇の空間ごと消えた
-『シレン』END-