厄病女神と偏屈先輩
絹坂はいい感じの笑顔で俺を見上げている。
その手には包丁が握られ、俺の腹近くに弱く押し当てられている。ちょいと角度を変えて押し込めば普通に刺さるだろう。間違いなく命の危機だ。
何が楽しいのか無意味に集まって俺たちの頭悪い(思いつきで怒鳴っていたので、記憶が定かではないが、改めてぼんやりと思い返すと、本当に頭の悪い言葉の数々だった)口喧嘩を観戦していた野次馬連中は、絹坂が包丁を持った場面から凍りつき、今や、アワアワと意味なくうろたえている。但し、例外的に、包丁を手渡した何々堂は未だに余裕な表情でお茶を啜っている。この人は、本当に何なんだろうな?
誰もが慌てる状況下だが、しかし、俺の思考回路は結構冷静だった。元々、もう3年くらい前から持て余している命だ。俺としてはこんなもの3年前に放り捨てたかったのだが、止むを得ない事情により未だにダラダラと無意味に無価値に生き長らえているのだ。
そんなもんだから、例え、今、絹坂に刺されて死んでしまっても別に悪くはない。
悪くはないが、いくら死んだ俺が、
「いや、別に良いよ」
と、言っても警察は絹坂を逮捕するだろうし、検察は絹坂を起訴し、裁判官は絹坂を有罪とするだろう。法治国家たる我が国では当然のことであり、正しいことだ。それはあんまり良いことではないし、俺が望むべきことでもない。
「痴情の縺れで男子大学生刺殺!!」
なんていう三面記事になることも望むべきことではない。
よって、俺は絹坂の行動を止めるべきなのだ。
「絹坂。まずは、その手にあるものを離せ。色々と良くないことになることは明らかだ」
俺は珍しく冷静な心持ちで説得してやることにした。
「いや、いいんですー。大丈夫ですー」
絹坂はそんなことを言い出した。
何が大丈夫なのか意味不明だ。
よくよく見れば、何か絹坂の目がいっちゃってる感じがする。ええ感じの笑みを浮かべているはずなのに、何だか恐い顔だ。子供が見たら泣きそうだ。何だこいつ。
「大丈夫なわけないだろ。何か、お前、気味悪いぞ。気持ち悪いぞ」
「ムカ。先輩、まだ言いますかー?」
絹坂は機嫌悪そうに眉根を寄せた。
「むー。先輩刺して私も死にますー」
「お前なぁ、そんな無理心中して何になる? 新聞のつまらん記事になるだけだぞ?」
「だって……。先輩が浮気したんだもん」
だもんって貴様は何だ? 若い女子高生くらいの娘っ子でも気取ってるのか?
「てか。そもそも、浮気って何だ。俺はお前と付き合ってないだろうが、その状態で俺が何しようが浮気には当たるまい」
俺の言っていることは正論のはずだ。正論でしかない。正論としか言いようがない。
しかし、それでも絹坂は不満そうに包丁をぐりぐり当ててくるのだ。ちょっと気を付けろ。刺さる。
「だってだって、そもそも、先輩が意地悪だからー……」
「意地悪なんざした覚えはない」
「しましたよ! した! したもん!」
だから、もんって何だ。ちょっとムカつくぞ。
俺は色々と面倒臭く思いながらも不機嫌に問い返す。
「何したっていうんだ」
「先輩。私のことフッたじゃないですかー。そのくせ京島さんとちゅーしてたじゃないですかー。これ、意地悪じゃないとしたら何なんですかー!?」
何だ。その色々とすっ飛ばした都合のいい思考回路は。まあ、元から絹坂の思考回路なんかは俺にとっては予想不可能なのだがね。
「そりゃ貴様の被害妄想だ。それらは全部不可抗力だ。貴様をフッたのだって付き合うことができないからであるし、京島にキスされたのは無理矢理されたからだ」
「じゃあ、私も無理矢理やればいいんですかー!?」
何でそーなる?
「いいか悪いかで言えば悪いが……」
「じゃあ、どーすりゃいいんですかっ!?」
絹坂は再び怒り出した。ダンダンと地団駄を踏む。地団駄踏む奴を初めて見たような気がする。実際、踏む奴なんかあんまりおらんよなぁ。
「てか、お前ら、包丁ないときはあれだけ怒鳴り合ってたくせに、包丁あるとどーしてそう普通っぽい会話ができんだよ……。普通、逆じゃないのか?」
草田が呆れ果てた顔で言った。この馬鹿は何を言っているのだ。こんな状況で俺が怒鳴りだしてみろ。包丁ぐさー。血ぶしゃー。で、バッドエンドだろうが。俺はバッドエンドは好きではないし、ましてや俺がバッドというかデッドなことになっては大変困る。こんな下らんことで絹坂が刑務所暮らしをするってのは俺としては大いに不満なことだからな。何故かって、そりゃ、絹坂は俺の妹かペットのようなもんであるからしてだな。
「とにかく! じゃあ、先輩、キスして下さい!」
「はぁ? 何が、とにかくなのだ?」
「キスしてくれないと殺すぞ! ほら、これなら無理矢理で不可抗力じゃないですかー! 条件満たしてますねー?」
そう言ってぐりぐり包丁を押し当てる絹坂。ちょっと刺さってる。お前、本当に俺のこと好きなんか? 殺したいだけちゃうよな?
「ほら! キスしてくださいー。死にたいんですかー?」
女は雰囲気とかムード(雰囲気もムードも同じか? 違うか?)に拘る生き物だと聞いたことがある。今の現状は間違いなく雰囲気ぶっ壊しっていうかムード皆無だ。こんな状況で良いのか? しかも、それに加えて俺の知人友人が大挙して俺の部屋の玄関先から台所にかけて群集し、こっちを観察しているのだ。京島は恐い顔して睨んでるし。
こんな状況でキスなんざできるものか。そもそも、俺はそーいうのが大層苦手な性質なのだ。
そういったことを懇切丁寧に説明しても、絹坂は、
「先輩、死にたいんですかー?」
などと無邪気な笑顔で黒いことを言うだけだ。脇腹痛い。
「ちょっと刺さっているんだが?」
「あと十秒以内にキスしてくれないと内臓抉り出します」
お前、それ、普通に恐いぞ。
「10、9、8、7、6、5、4……」
絹坂はかなり早いペースで秒読みを開始した。本気で俺を殺したいとしか思えん。
「キスってほっぺとかじゃダメか?」
「殺しますよ?」
ダメらしい。
仕方がないのでちょいと絹坂の顎を上げて唇にキスしてやった。やれやれだ。こいつには負けた。
はっと気が付くと先輩の顔は凄く近くにあって、私の唇には何か柔らかいもの、いいえ、こんな比喩表現はどーでもええんです。つまり、先輩の唇が当たっていたのです。こりゃ吃驚デス。
いえ、確かに、キスしないと刺すとか殺すとか言いましたよ。ええ、確かに、言いました。たぶん色々な気持ちとか何かが溜まり過ぎてて暴走しちゃったんです。
あ、いや、まあ、確かに、先輩殺して私も死んで無理心中ーなんてことも考えてはいました。割と本気で。でもでも、私に先輩が殺せるわけないんですよ。ただ、私は混乱して頭がぐるぐるぱーになってそんなトチ狂った言動をしてただけなんですね? たぶん。
しかし、ものは言ってみるものです。まさか、あの頑固で偏屈で実は照れ屋な先輩が、包丁突きつけるという暴挙があろうとも、私の要求を受け入れて接吻をしてくれるとは思わなかったのです。
まさに夢にまでみた事態です。もう私は頭が真っ白でぼーっとして、ただただ先輩と唇を合わせ、先輩に抱きついているだけなのでした。
暫くして先輩は唇を離しました。唇を合わせるだけのキスでしたが、私はとっても幸せでした。ごっつぁんです。
「恥ずかしいことをさせる奴だ」
先輩は不機嫌そうに言います。しかし、真っ直ぐ私の目を見て言ってくれました。そっぽを向いたりしません。そして、抱きついたままの私を離そうともせず、逆に腰に手を当ててくれています。
「しかし、困った奴だ。極めて腹が立つ。まったくもって許せんな。かなり気分が悪い」
先輩は目を細めて、私を見つめます。
「貴様のことを好きにならんようにしてきたというのに、貴様のことを好きになったことを気付かないようにしてきたのに、キスなんかしたら、もう気持ちを隠せないではないか。自分を騙せないではないか」
「先輩……それって……」
驚きです。吃驚です。こんなことって、あって、良いのでしょうか? これ、夢? 夢ですか?
「俺が付き合うってことはな。一生一緒にいるってことだからな? この偏屈で頑固で我侭な俺のずっと側におらんといかんのだぞ? 後悔するぞ?」
先輩は不機嫌そうに言いました。こんなときくらいもうちょっといい顔すれば良いのに。
「後悔なんてしません。絶対しません。絶対に先輩を幸せにしてみせます」
私が答えると、先輩は呆れたように言いました。
「それは普通。男の台詞だろ。まあ、貴様が幸せになるかどうかは知らんがな」
そんな無責任な。そーいう時は嘘でも世界で一番幸せにするよ。くらい言うべきじゃあないでしょうか?
私がそう言おうとした時、先輩が再び唇を合わせてきました。しかも、今度は何か入ってきたよー! 暫く私は為されるがままになった後、
「ぶほぁっ!」
「げふぅっ!」
私と先輩はキスしたままそんな声を出しました。
私は興奮のしすぎか何なのか分かりませんが鼻血を出してしまい、それで驚いた私が手に持ったままだった包丁で先輩の背中をざっくり斬ってしまって、さぁ、大変。
「ぐっ! くあーっ! 痛い! そんなに深くもないが浅くもない微妙な傷が激しく痛いぞ!」
「ふぇ、ふぇんぱい、ふみまへんー! あぁー! はなひでるー!」
背中を押さえてもんどりうつ先輩。鼻を押さつつ血のついた包丁を握りしめて狼狽する私。何ですか。この光景。
「お前ら馬鹿?」
「しかし、ズルイ!」
「絹ちゃんがー。僕の萌えキャラがー」
「まあ、一件落着ってことじゃないかなー?」
「あんたはさっさと漫画書けっつの!?」
「まあ、めでたしめでたしってことね」
「ありきたりなはっぴーえんどか……へ」
「いやーめでたいねーめでたいめでたい! 祝い酒だー!」
「お前、飲みたいだけだろ? まあ、いつもどおりだけどな」
「くぅ……恋に、敗れた……無念……」
「姉貴。落ち込むなよ……。姉弟いっぺんに失恋て……」
観衆というか野次馬というか、その辺の人たちは勝手気ままにやんややんやと騒いでいます。そーいえば、私ってこんな人前でキスしちゃったんですね。きゃー。鼻血が止まらない……。
「貴様ら! 誰でもいいから、背中の傷を何とかしてくれ! 痛い! 普通に痛い!」
先輩は背中を押さえながら怒鳴ります。あ、シャツに血が滲んでる。思いのほか結構深い傷のようです。
しかし、皆さんは満足したのか呆れたのか飽きたのか、ぞろぞろと去っていってしまいます。何て飽きっぽい人たちですか! 私と先輩の甘甘な様子を特とごろうじろう(たまに言いますよね。でも、漢字分かんないです)! あ、いや、やっぱ、帰って良いです。恋人同士にとって2人きりって素敵なものなのですから。
「先輩先輩」
「何だこのやろう」
表情は相変わらず不機嫌そうです。もうちょっと嬉しそうにしてくれてもいいのに。
「先輩。大好きですよっ! 世界で一番超愛してますっ!」
私が叫ぶと先輩は眉根を寄せ、口をへの字にし、不機嫌そうな顔になりました。
「恥ずかしい奴だ。よくもそんな脳味噌が湯だったような台詞が吐けるな」
しかし、そう言ってから、かつて一度だけ見たことがある穏やかで素敵な微笑を浮かべて続けました。
「しかし、奇遇なことに俺もだ」
いい加減、我慢の限界ですだ。
「先輩ぃっ! 背中怪我してますけど、もう我慢できないんで許してくださいね!? 超絶愛してますよーっ!」
私は叫びながら先輩に飛びつくように抱きつきました。先輩は悲鳴を上げます。
「ぎゃあっ! 止せ! 圧し掛かるな! 鼻血を拭けよ! 背中いったぁーっ!」
その後、何があったかは推して測るべしです! 初心なネンネじゃあるめーし、分かりますよな?
「先輩大好きですー!」
「くっつくな! この糞馬鹿ー!」
駅のホーム。
厄病女神ことっていうか、その冠も既に消えかけた絹坂衣はいくつかの荷物を傍らにして、突っ立っていた。
時折というより殆ど常時腕時計を見ては、ホームの入り口を見てを繰り返している。
しかし、諦めたのかしょんぼりした様子で停車している列車に乗り込む。
「最後くらい見送ってくれても良いのにー。先輩のお馬鹿ー」
絹坂は不満そうな哀しそうな表情でぶちぶちと文句を呟く。
彼女が列車に乗り込むと、まるでそれを待っていたかのようにドアがゆっくりと閉まり、出発の合図の笛が鳴り響き、それに応じるように列車が汽笛を鳴らしてごとんごとんとゆっくりとその歩みを始める。
お盆のUターンラッシュは既に去りし時期ではあるが、それでも、この列車の自由席はほぼ満席。一人で二席独占は難しい状況であり、誰か他人との相席も覚悟しなければならない状況だ。
当然、殆ど出発直前に乗った絹坂は席を見つけるのが難しい状況にある。
「むー。こりゃ立ちですかねー?」
彼女は半ば諦めた様子で呟く。
と。
「おーい、絹ちゃーん。こっちこっち」
なんだか妙に馴れ馴れしい声。視線をそちらに向けると、中肉中背の普通っぽい青年が公共の場にも関わらず恥ずかしげもなく手を振っている。
「あれ? 草田さん?」
絹坂は小首を傾げながら、彼のいる方向に歩み寄る。
近付くと同時にそこにいる面子が分かってきた。
「やあ、どうも」
柔和な顔つきで小太りの福福しい七飯が穏やかに挨拶する。慌てて絹坂は頭を下げ、挨拶した。彼はその福福しい容姿と名前から七福神と呼ばれている。
「絹っちょ! 久し振りー! あの堅物委員長と付き合うことにしたんだってー!?」
セミロングの茶色い髪で大きな瞳の蓮延が何が楽しいのか楽しそうにニッコニッコと笑いながら尋ねた。
小柄で痩せていて、顔色が悪い不健康そうな町井は黙ってポテチを食べながら興味深そうに絹坂を見つめる
それから、何度も絹坂と会ったことのある薄村。
「昨日はどうでした? お楽しみでしたか? せっかくなので観察しようと思ったのですが、他の人たちに連行されたのです。残念」
「さすがに、観察されながらは嫌ですねー」
絹坂は苦笑いする。
「友人同士で故郷に帰郷ですかー? あれ? でも、学校は?」
絹坂は首を傾げる。
「あはははー。大学の夏休みは無駄に長いんだよー? あ、私は夏期休暇と年休を使ってるんだー。七福神は実家のお店で働いてるから、休みは自由。こっちには営業で来てたんだよね?」
「うん。大手のデパートにうちの商品を置いてもらえないかと思って」
そうして、連中は思い思いの世間話に花を咲かせる。いつの間にやら絹坂は蚊帳の外。とりあえず、彼女は空いている薄村の隣に座ろうとして。
「ちっちっち。ここはあんたの席じゃないぜ」
無表情で抑揚のない声でそんなことを言われた。
「え? いじめ?」
「違います。あなたの席は前です。前」
そう言われて絹坂は怪訝な表情でてくてくと車両の前に行く。
そして、
「…………よお」
俺と目が合った。
「先輩! にゃんで!?」
絹坂は吃驚仰天した様子で叫ぶ。
「にゃんでも何でも、俺は友人どもと故郷に一時帰る途上なのだが。何か問題でもあるか?」
「いや、ないですけど。ないですけど、何で教えてくれなかったんですか!?」
「別に貴様に俺の行動を全部教えなきゃいけないわけでもないしなぁ」
そう言って俺は少し気恥ずかしく感じながらも、隣の席をぽんぽんと叩く。
「あー、まぁ、そのー、とりあえず、座れ」
「あー、はい」
とりあえず絹坂は大人しく隣席に座った。
それから俺に体を寄せ上目遣いで俺を見つめ、嬉しそうに言った。
「先輩。これからも、まだちょぉっとの間、一緒ですね?」
そして、にっこり笑ってキスをせがむように唇を寄せてきた。仕方がないので俺も……。
「お客様。切符を拝見して宜しいでしょうか?」
「ふぁぁっ!? は、はいー!」
「あ、あー! えーっと、はい!」
突然現れた車掌に大慌てで切符を見せる俺と絹坂。
車掌が去った後、俺は絹坂を睨みつける。
「貴様のせいで恥ずかしい思いをした。大体、そもそも公共の場でキスを求めるとは! 恥を知れ!」
「何ですかー! 私のせいなんですかー! 先輩だって乗り気だったじゃないですかー!」
「貴様こそ俺のせいにするのか!?」
「むー! そういうわけじゃないですけどー!」
「はいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはい」
俺と絹坂の口喧嘩の間にやたらとはいはい言いながら薄村が割り込んできた。
「独り者の私たちとしては、もうお腹一杯ですよ。もうおかわりはいりませんよ。痴話喧嘩は犬も食わんとも言いますしね。イチゴポッキーあげますから、静かにしやがれ」
薄村はイチゴポッキーを押し付けて去って行った。
俺と絹坂は顔を合わせる。
「むー。先輩のせいで怒られた……」
「いや、お前のせいって、こんなことをしていては、また何か言われるな」
「そですね。じゃあ、仲直りのキスしてください」
何でそうなるねん。
しかし、それで言い返して喧嘩になっても下らんことだ。
仕方がないのでちょいとキスしてやった。
唇を離した後、絹坂は俺を見つめて嬉しそうにふふふっと笑って言った。
「先輩。愛してますよー」
何度も聞いた台詞だ。しかし、飽きないのは何故だろうな。これこそが愛か。愛ゆえに。
恋が成就し、愛が生まれれば、これ、つまり、ハッピーラブエンドじゃあなかろうか? やったらと臭いし甘いが、それもまた致し方のないことだ。そうは思わんかね? 諸君。
「先輩大好きですー」
「奇遇だな。俺もだ」
終
これにて厄病女神寄生中は最終回です。
なんだか、やたらと長い最終話で、臭い上に甘いというハッピーラブエンドですが、まあ、私は愛はやっぱり良いものだなと思いますし、キャラクターたちが幸せならば、それで良いと思うわけですよ。
思えば、私が完結させた小説はこれが生涯初となります。やはり、読んでくださる方や感想などがありますと励みになり、完結できたのだと思います。最後に感想の1つも頂けますと幸いです。
ついでに、厄病女神と先輩の前日談「厄病女神寄生前」と先輩の過去の悲恋話「最期のキスは血の味」、続編「偏屈先輩帰省中」も厄病女神シリーズとして宜しくお願いします。
私めの駄文に長々とお付き合い頂きありがとうございました。累計40000以上の読者様に見て頂き誠に感謝感激雨霰でございます。
改めまして謹んで御礼申し上げます。