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全員が俺だ ~6666回転生した記憶過積載者~  作者: 雨音トキ


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第59章 最終封印地・海底神殿

四人は南へ走り続けた。

3日が過ぎた。

海岸に着いた。

南の海。

広大な海。

波が打ち寄せている。

港町が見える。

でも様子がおかしい。

煙が上がっている。

火災。

叫び声が聞こえる。

暴動。

街が混乱している。

四人が港町に入る。

人々が逃げ回っている。

暴徒が店を壊している。

兵士が暴徒と戦っている。

カインが言う。

「ここも同じか」

リオンが頷く。

「魔王の影響だ」

グラムが言う。

「船を探さないと」

四人が港に向かう。

人混みを抜けて。

暴徒を避けて。

港に着く。

船がたくさん停まっている。

でも船員がいない。

みんな逃げたか戦っているか。

リオンが言う。

「船を借りるぞ」

カインが頷く。

「ああ」

四人が船に乗り込む。

小さな漁船。

二本マスト。

帆を上げる。

グラムが舵を取る。

「出航するぞ」

船が動き出す。

港を離れる。

沖へ。

海へ。

陸が遠ざかる。

港町が小さくなる。

煙が見える。

炎が見える。

でも船は進む。

沖へ。

1時間後。

陸が見えなくなった。

四方が海。

リオンがコンパスを取り出す。

古いコンパス。

魔法のコンパス。

針が指す。

南東。

「あっちだ」

船の向きを変える。

南東へ。

さらに進む。

2時間後。

リオンがコンパスを確認する。

針が下を指している。

「ここだ」

グラムが舵を止める。

船が止まる。

波に揺られている。

リオンが海を見る。

深い青。

暗い青。

底が見えない。

「ここから潜る」

ミラが驚く。

「どうやって?」

リオンが答える。

「神官ゼノンの記憶に水中呼吸の魔法がある」

目を閉じる。

精神世界に入る。

神官ゼノンを呼ぶ。

『ゼノン、頼む』

ゼノンが現れる。

白い法衣。

穏やかな顔。

『水中呼吸の魔法か。わかった』

リオンの目が開く。

神官ゼノンの目。

手を伸ばす。

三人に向かって。

呪文を唱える。

「水よ、空気となれ。彼らに息吹を与えよ」

光が三人を包む。

青い光。

光が消える。

カインが驚く。

「これは……」

呼吸が楽になった感じ。

ミラが言う。

「不思議な感じ……」

リオンが自分にも魔法をかける。

「水よ、空気となれ。我に息吹を与えよ」

光が包む。

消える。

リオンが人格を戻す。

「戻れ」

目が元に戻る。

「これで水中でも呼吸できる」

グラムが海を見る。

「どれくらい潜る?」

リオンが答える。

「深海。1000メートルは」

三人が驚く。

でも覚悟を決める。

リオンが言う。

「行くぞ」

海に飛び込む。

「ザブン!」

水しぶき。

三人も飛び込む。

次々と。

四人が海中にいる。

呼吸できる。

不思議な感覚。

リオンが下を指差す。

潜降する。

三人がついていく。

泳ぐ。

下へ。

深く。

光が届かなくなる。

暗くなる。

真っ暗。

でも魚が光っている。

小さな光る魚。

青く光る。

美しい。

群れで泳いでいる。

四人の周りを。

さらに潜る。

500メートル。

700メートル。

1000メートル。

耳が痛い。

でも魔法が守っている。

さらに潜る。

1200メートル。

その時、下に光が見えた。

巨大な何か。

四人が近づく。

光が大きくなる。

形が見える。

建物。

巨大な建物。

神殿。

海底神殿。

石造り。

古代の建築。

柱が並んでいる。

階段がある。

屋根がある。

全体が青白く光っている。

魔法の光。

美しい。

でも不気味。

四人が神殿に着く。

海底に足をつける。

砂が舞う。

神殿を見上げる。

巨大。

リオンが言う。

「これが海底神殿……」

カインが頷く。

「最後の封印地だ」

四人が神殿に向かう。

歩く。

海底を。

階段を登る。

神殿の入口。

巨大な扉。

石の扉。

古代文字が刻まれている。

でも扉から何かが漏れている。

黒い霧。

不気味な霧。

カインが警戒する。

「嫌な予感がする」

リオンが頷く。

「ああ……でも行くしかない」

扉に手をかける。

押す。

重い。

でも開く。

ゆっくりと。

「ギギギ……」

軋む音。

扉が開く。

中が見える。

広い空間。

暗い。

でも中央に光。

祭壇の光。

四人が中に入る。

扉をくぐる。

神殿の内部。

広い。

天井が高い。

柱が並んでいる。

水が満ちている。

でも呼吸できる。

魔法のおかげ。

中央に祭壇が見える。

四人が近づく。

祭壇。

石の祭壇。

氷山と同じ。

砂漠と同じ。

でも様子が違う。

祭壇の上に何かがある。

巨大な繭。

黒い霧で作られた繭。

2メートルの高さ。

脈打っている。

「ドクン……ドクン……」

リオンが驚く。

「これは……」

繭が光る。

赤く。

不気味に。

カインが剣を抜く。

「魔王が……復活しかけてる」

ミラが恐れる。

「間に合わなかった?」

リオンが首を横に振る。

「いや、まだ完全じゃない。今なら……」

グラムが聞く。

「どうする?」

リオンが答える。

「封印を強化する。同時に繭を破壊する」

カインが言う。

「危険だ」

リオンが頷く。

「ああ。でもやるしかない」

三人が頷く。

「わかった」

四人が武器を構える。

リオンが剣を。

カインが剣を。

グラムがハンマーを。

ミラが篭手を。

繭を見据える。

脈打ち続けている。

「ドクン……ドクン……」

リオンが言う。

「まず封印を強化する。その間、繭を抑えろ」

カインが頷く。

「わかった」

四人が構える。

繭に向かって。

緊張が走る。

神殿が静まり返る。

水の中。

繭の鼓動だけが響く。

「ドクン……ドクン……」

リオンが深呼吸する。

「行くぞ」

最後の戦いが始まろうとしている。


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