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全員が俺だ ~6666回転生した記憶過積載者~  作者: 雨音トキ


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第55章 第二封印地点・砂漠

夜が明けた。

洞窟の外から光が差し込む。

朝日。

リオンが目を覚ます。

入口の手前で待っていた。

外から足音が聞こえる。

三人が戻ってきた。

リオンが立ち上がる。

洞窟を出る。

外に出る。

三人が驚く。

ミラが叫ぶ。

「リオン! 鎖は?」

手首を見る。

鎖が千切れている。

カインが剣に手をかける。

警戒する。

グラムがハンマーを構える。

リオンが両手を上げる。

「もう制御できる。心配かけた」

ミラが近づく。

「本当に?」

リオンが頷く。

「ああ」

カインが聞く。

警戒を解かずに。

「デモンズは?」

リオンが答える。

「封印した。農民トムが教えてくれた」

グラムが首を傾げる。

「農民?」

リオンが説明する。

「俺の人格の一人。農民トムだ。彼が教えてくれた。6666人全員を使う必要はない。必要な時に必要な人格だけを使えばいい。デモンズは暗闇に封印した。もう出てこない」

カインが剣から手を離す。

「本当に大丈夫か?」

リオンが頷く。

「ああ」

目を見せる。

普通の目。

赤くない。

リオンの目。

カインが頷く。

「わかった」

ミラが涙を流す。

「よかった……」

駆け寄る。

リオンに抱きつく。

「本当によかった……」

リオンが抱きしめる。

頭を撫でる。

「ごめん。心配かけた」

ミラが首を横に振る。

「いいの。戻ってきてくれたから」

グラムが笑う。

「よし、行くぞ」

リオンが頷く。

「ああ。次の封印地に行こう」

カインが言う。

「西の砂漠だ」

リオンが頷く。

「準備はいいか?」

三人が頷く。

「ああ」

四人は歩き出した。

西へ。

砂漠へ。

第二の封印地へ。

3日が過ぎた。

四人は歩き続けた。

平原を抜け、森を抜け、街を通り過ぎた。

やがて景色が変わる。

草が少なくなる。

木がなくなる。

地面が砂になる。

砂漠。

広大な砂漠。

どこまでも続く砂。

太陽が照りつける。

灼熱。

暑い。

ミラが額の汗を拭う。

「暑いわね……」

グラムが頷く。

「氷山とは大違いだ」

カインが前を指差す。

「見えた」

遠くに何かが見える。

建物。

石造りの建物。

神殿。

砂に埋もれている。

半分ほど。

でも形は残っている。

古代の神殿。

リオンが言う。

「あれが封印地だ」

四人が歩みを速める。

神殿に向かって。

でも近づくにつれて、異変に気づく。

神殿の前に何かがいる。

黒い影。

たくさんの影。

動いている。

リオンが止まる。

「あれは……」

カインが目を細める。

「魔物……」

グラムが驚く。

「何匹いる?」

リオンが数える。

「50……いや、100はいる」

黒い軍勢。

魔王の配下。

全身が黒い鎧。

剣を持っている。

槍を持っている。

斧を持っている。

神殿を囲んでいる。

カインが舌打ちする。

「遅かった……」

リオンが拳を握る。

「戦うしかない」

ミラが神殿を見る。

「多すぎる……」

グラムがハンマーを構える。

「でもやるしかないな」

カインが剣を抜く。

「突破するぞ」

リオンが頷く。

「ああ」

剣を抜く。

ミラが篭手を構える。

「行くわよ」

グラムがハンマーを担ぐ。

「任せろ」

四人が駆ける。

神殿に向かって。

砂を蹴る。

黒い軍勢に向かって。

魔物たちが気づく。

振り返る。

四人を見る。

吠える。

「グオオオオ!」

武器を構える。

四人に向かってくる。

駆けてくる。

砂煙を上げて。

リオンが叫ぶ。

「戦え!」

目が変わる。

戦士アレクの目。

剣を構える。

カインが隣を走る。

「左右に分かれるぞ」

リオンが頷く。

「わかった」

二人が分かれる。

リオンが右。

カインが左。

グラムとミラが中央。

四人が魔物の群れに突入する。

戦いが始まる。

100の魔物と。

四人の戦士が。

砂漠の封印地で。

激しい戦いが始まった。


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