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全員が俺だ ~6666回転生した記憶過積載者~  作者: 雨音トキ


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第50章 最悪の記憶・裏切り者

四人は下山を続けていた。

氷山を。

洞窟を抜けた。

外は明るい。

太陽が高く昇っている。

リオンが先頭を歩く。

カイン、ミラ、グラムが続く。

平坦な道。

雪が少なくなってきた。

氷山から離れている。

その時、リオンが立ち止まった。

突然。

頭を押さえる。

「ぐあ……」

うめき声。

カインが駆け寄る。

「どうした?」

リオンが膝をつく。

「頭が……」

痛そうに顔を歪める。

ミラとグラムも駆け寄る。

「リオン!」

リオンが頭を抱える。

「何か……来る……」

精神世界に引き込まれる。

暗闇。

円形劇場。

6666人格が現れる。

全員が騒いでいる。

「来る……」

「あいつが来る……」

「最悪の記憶だ……」

「止めろ……」

「出すな……」

リオンが叫ぶ。

『誰だ! 誰が来る!』

人格たちが怯えている。

全員が。

戦士アレクも。

忍者カゲロウも。

魔法使いリズも。

全員が恐怖している。

暗闇の奥から声が聞こえる。

低い声。

邪悪な声。

「久しぶりだな、器よ」

暗闇から人影が現れる。

黒いローブを纏った男。

顔は見えない。

フードで隠れている。

でも邪悪な気配。

圧倒的な悪意。

リオンが震える。

『お前は……』

男が笑う。

「忘れたか?」

フードを取る。

顔が現れる。

醜い顔。

傷だらけ。

目が赤い。

邪悪な笑み。

「俺はデモンズ」

リオンが息を呑む。

記憶にある。

6666人の中の一人。

裏切り者。

仲間を売った。

魔王に。

デモンズが近づく。

「やっと出られる」

リオンが後退する。

『出られる?』

デモンズが笑う。

「ああ。お前の体を乗っ取る」

リオンが叫ぶ。

『させるか!』

人格たちが叫ぶ。

「止めろ!」

「出すな!」

でもデモンズは止まらない。

「遅い」

リオンに触れる。

瞬間、意識が吹き飛ぶ。

現実世界。

リオンの体が痙攣する。

カインが支える。

「リオン!」

リオンの目が開く。

赤く染まっている。

不気味な赤。

口元が歪む。

邪悪な笑み。

「やっと出られた」

声が違う。

低い。

邪悪な声。

カインが離れる。

警戒する。

「リオン?」

リオンが立ち上がる。

いや、デモンズが。

「違う」

カインを見る。

「俺はデモンズ」

続ける。

「6666人の中で最も邪悪な存在だ」

ミラが驚く。

「リオンじゃない……」

デモンズが笑う。

「そうだ」

いきなり剣を抜く。

ミラに向かって。

振り下ろす。

速い。

ミラが避けられない。

カインが割って入る。

剣で受ける。

「ガキィン!」

火花。

「くそ! 予想通りだ!」

カインが叫ぶ。

グラムが驚く。

「リオンが暴走した!」

ハンマーを構える。

ミラが叫ぶ。

「リオン! 戻って!」

デモンズが笑う。

「無駄だ」

カインを押す。

力が強い。

カインが後退する。

デモンズが続ける。

「この体、俺のものだ」

剣を振る。

カインが受ける。

また受ける。

連撃。

速い。

強い。

カインが苦戦する。

デモンズが笑う。

「魔王に捧げる」

ミラが叫ぶ。

「何を言ってるの!」

デモンズがミラを見る。

「お前たちを殺す」

剣を向ける。

「そしてこの体で魔王を復活させる」

カインが剣を構え直す。

「やはり……」

つぶやく。

「殺すしかないのか」

デモンズに向き直る。

ミラが叫ぶ。

「待って! まだ方法が!」

カインが答える。

「ない」

剣を構える。

「こいつを止めるには殺すしか」

デモンズが笑う。

「来い」

カインが駆ける。

剣を振る。

デモンズが受ける。

カウンター。

カインが避ける。

グラムが横から攻撃。

ハンマーを振る。

デモンズが跳ぶ。

避ける。

空中で剣を振る。

グラムに向かって。

グラムがハンマーで受ける。

「ガン!」

大きな音。

グラムが後退する。

「重い……」

ミラが呪文を唱える。

「縛れ!」

光の鎖が現れる。

デモンズに絡む。

でもデモンズが力を込める。

鎖が砕ける。

「こんなものか」

笑う。

三人を見る。

「弱い」

剣を構える。

「全員殺す」

駆ける。

カインに向かって。

剣を振る。

連撃。

カインが受ける。

でも押される。

力負けする。

グラムが横から攻撃。

ハンマーを振る。

デモンズが剣で受ける。

片手で。

余裕の表情。

ミラが篭手で殴る。

背後から。

デモンズが気づく。

剣を逆手に持ち替える。

ミラを弾く。

「うっ!」

ミラが吹き飛ぶ。

三人が倒れる。

デモンズが立っている。

一人で。

余裕の笑み。

「弱すぎる」

リオンの内心。

暗闇の中。

リオンが叫んでいる。

『出て行け!』

デモンズの声が聞こえる。

「無駄だ」

リオンが叫ぶ。

『俺の体だ!』

デモンズが笑う。

「もう俺のものだ」

続ける。

「お前はもう終わりだ」

リオンが抵抗する。

必死に。

でもデモンズが強い。

押される。

意識が遠のく。

『くそ……』

『このままじゃ……』

『みんなが……』

意識が薄れていく。

暗闇が深くなる。

リオンの意識が消えかける。


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