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全員が俺だ ~6666回転生した記憶過積載者~  作者: 雨音トキ


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第47章 第一封印地点へ

四人は登り続けていた。

氷山を。

高度が上がるにつれて、風が強くなる。

雪が降り始める。

やがて吹雪に変わる。

視界が悪い。

真っ白。

何も見えない。

グラムが叫ぶ。

「こんな天気で登るのか!」

カインが答える。

「封印は待ってくれない」

前を向いて歩き続ける。

リオンが立ち止まる。

「このままじゃ危険だ」

深呼吸する。

「隠れよ!」

叫ぶ。

目が変わる。

忍者カゲロウの目。

体が影に溶ける。

半透明になる。

吹雪の中を進む。

風を避けながら。

道を探す。

岩陰。

氷の壁。

風が弱い場所。

見つけた。

「こっちだ!」

叫ぶ。

三人がついてくる。

カゲロウが先導する。

風を避けながら進む。

30分後。

吹雪が少し弱まった。

視界が開ける。

前方に崖が見える。

高い崖。

10メートルはある。

カゲロウが人格を戻す。

「戻れ」

リオンの目に戻る。

「あの崖を登らないと」

カインが頷く。

「ああ」

グラムが崖を見上げる。

「登れるか?」

リオンが頷く。

「やるしかない」

四人は崖を登り始めた。

手がかりを探す。

岩の出っ張り。

氷の割れ目。

一歩ずつ。

慎重に。

リオンが先頭。

次にカイン。

グラム。

最後にミラ。

滑りやすい。

手が冷たい。

指が凍えそう。

でも登り続ける。

10分後。

リオンが頂上に着いた。

手を伸ばす。

カインが掴む。

引き上げる。

次にグラム。

重い。

二人で引き上げる。

最後にミラ。

軽い。

すぐに上がる。

四人が崖の上に立つ。

前方に氷の橋が見える。

谷を渡る橋。

幅は2メートル。

長さは50メートル。

下は見えない。

深い谷。

カインが言う。

「慎重に渡れ」

四人は橋を渡り始めた。

リオンが先頭。

一歩ずつ。

氷が滑る。

バランスを取る。

カインが後ろ。

グラム。

ミラ。

全員が橋の上。

その時、空から影が落ちてきた。

巨大な影。

四人が見上げる。

氷竜。

白い鱗。

青い目。

翼を広げている。

10メートルの巨体。

吠える。

「グオオオオ!」

風が吹く。

橋が揺れる。

リオンが叫ぶ。

「掴まれ!」

四人が橋に掴まる。

氷竜が急降下してくる。

口を開く。

氷のブレス。

吐こうとする。

リオンが叫ぶ。

「燃やせ!」

目が変わる。

魔法使いリズの目。

杖を構える。

「炎よ!」

炎が噴き出す。

氷竜に向かって。

氷のブレスと炎がぶつかる。

爆発。

蒸気が上がる。

氷竜が怯む。

カインが駆ける。

橋を渡りきる。

跳ぶ。

氷竜に向かって。

剣を振る。

翼を斬る。

「ギャアア!」

氷竜が叫ぶ。

バランスを崩す。

グラムが橋を渡りきる。

ハンマーを振る。

氷竜の頭部に。

「ガン!」

大きな音。

氷竜が墜落しかける。

必死に羽ばたく。

ミラが呪文を唱える。

「氷よ、縛れ!」

氷の鎖が現れる。

氷竜の足に絡む。

動きが止まる。

リオンが人格を戻す。

「戻れ! 戦え!」

戦士アレクに切り替える。

剣を抜く。

橋を渡りきる。

跳ぶ。

氷竜の首に。

剣を突き刺す。

「グアアア!」

氷竜が最後の叫び。

力が抜ける。

谷底に落ちていく。

消えていく。

四人が橋を渡りきった。

安全な場所。

息を切らしている。

「はあ……はあ……」

グラムが言う。

「危なかったな」

カインが頷く。

「ああ」

ミラが言う。

「でも、倒せたわ」

リオンが微笑む。

「連携がよかった」

カインが頷く。

「そうだな」

四人は休む。

少しだけ。

やがて立ち上がる。

「行こう」

前に進む。

頂上が見えてきた。

もうすぐ。

1時間後。

四人は頂上に着いた。

平らな場所。

雪が積もっている。

中央に何かが見える。

巨大な氷の祭壇。

四人が近づく。

祭壇は3メートルの高さ。

氷でできている。

中央に紋章が刻まれている。

複雑な模様。

古代文字。

リオンが見る。

紋章にヒビが入っている。

いくつも。

細かいヒビ。

「これが封印……」

つぶやく。

「弱まってる……」

カインが頷く。

「ああ」

祭壇に近づく。

手を触れる。

「このままじゃ、あと100日で壊れる」

リオンが驚く。

「100日……」

カインが頷く。

「急げ。強化の儀式を」

リオンが頷く。

「わかった」

祭壇に向かおうとする。

その時、祭壇から光が放たれた。

眩しい光。

四人が目を閉じる。

やがて光が収まる。

目を開ける。

祭壇の前に人影が現れていた。

一人の女性。

氷の鎧を纏っている。

白い髪。

青い目。

美しい顔。

でも冷たい表情。

女性がリオンを見る。

「久しぶりね、リオン」

静かな声。

でも力強い。

リオンが驚く。

記憶が反応する。

6666の記憶が。

一つの記憶が鮮明になる。

魔法使いリズの記憶。

仲間がいた。

氷の魔法使い。

女性。

名前は……

「お前は……」

震える声。

女性が微笑む。

「覚えていてくれるかしら」

リオンの記憶がさらに鮮明になる。

一緒に戦った。

一緒に魔法を学んだ。

一緒に……

リオンが思い出そうとする。

名前が出てこない。

顔は覚えている。

声も覚えている。

でも名前が……

女性が待っている。

微笑んだまま。

カインが剣に手をかける。

「何者だ」

ミラも警戒する。

グラムがハンマーを構える。

四人が構える。

女性はただ微笑んでいる。

リオンを見つめている。

静寂。

風が吹く。

雪が舞う。

女性が口を開こうとする。

リオンが待つ。

名前を聞くために。

正体を知るために。


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