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全員が俺だ ~6666回転生した記憶過積載者~  作者: 雨音トキ


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第25章 図書館都市到着

5日後。

リオンとミラは大きな街に着いた。

図書館都市アーカイブ。

門をくぐる。

二人は息を呑んだ。

街全体が本で埋まっている。

建物の壁に本棚。

道沿いに本棚。

露店も本を売っている。

人々が本を抱えて歩いている。

ミラが目を輝かせる。

「すごい……」

リオンも驚いている。

「こんな街があるのか……」

二人は街の中を歩いた。

本屋が並ぶ。

古本屋。

新刊書店。

専門書店。

全てが本に関する店。

ミラが言う。

「本の街ね……」

リオンが頷く。

「ああ」

街の中央に向かう。

人が増える。

学者風の人。

商人。

冒険者。

様々な人が集まっている。

そして、見えてきた。

巨大な建物。

石造りの、壮大な建築物。

中央図書館。

高さは5階建て。

幅は100メートル以上。

入口は大きな扉。

彫刻が施されている。

ミラが驚く。

「大きい……」

リオンも見上げる。

「ここに……答えがあるはずだ」

二人は図書館に入った。

扉を開ける。

中は広い。

天井が高い。

本棚が壁一面に並ぶ。

階段があちこちにある。

上の階に続く。

人々が本を読んでいる。

静かだ。

足音だけが響く。

リオンは受付に向かった。

老人が座っている。

眼鏡をかけている。

「いらっしゃいませ」

リオンが頭を下げる。

「すみません。調べ物をしたいんですが」

老人が頷く。

「何をお探しですか?」

リオンが答える。

「古代の転生者について」

老人の目が光る。

「転生者……ですか」

リオンが頷く。

「特に、記憶過積載者について」

老人が眼鏡を直す。

「それは……禁書庫の資料ですね」

リオンが驚く。

「禁書庫……?」

老人が頷く。

「一般には公開されていません」

リオンが焦る。

「どうすれば見られますか?」

老人が答える。

「許可証が必要です」

リオンが問う。

「どうやって取得するんですか?」

老人が説明する。

「街の評議会に申請してください。審査があります」

リオンが困惑する。

「審査……どれくらいかかるんですか?」

老人が答える。

「通常、1週間です」

リオンは黙った。

1週間。

長い。

ミラが後ろから言う。

「リオン……」

リオンが振り返る。

ミラが心配そうな顔をしている。

リオンは老人に頭を下げた。

「わかりました。ありがとうございます」

二人は受付から離れた。

図書館の隅に移動する。

リオンが壁に寄りかかる。

「どうしよう……」

ミラが言う。

「1週間待つ?」

リオンが首を横に振る。

「そんなに時間がない。魔王の復活が近いかもしれない」

ミラが考える。

「じゃあ……」

リオンが決意した表情を見せる。

「夜、忍び込む」

ミラが驚く。

「忍び込む……?」

リオンが頷く。

「忍者カゲロウの力を使えば、見つからずに入れる」

ミラが心配そうに言う。

「でも……」

リオンが続ける。

「他に方法がない。禁書庫の情報が必要なんだ」

ミラは黙った。

そして、頷く。

「わかった。私が見張りをするわ」

リオンが微笑む。

「ありがとう」

二人は図書館を出た。

宿に戻る。

部屋で休む。

夜を待つ。

リオンは窓の外を見た。

太陽が沈んでいく。

「もうすぐだ……」

つぶやく。

夜。

月が昇っている。

リオンとミラは宿を出た。

図書館に向かう。

街は静かだ。

人通りが少ない。

図書館に着く。

扉は閉まっている。

リオンが言う。

「ミラ、ここで待っててくれ」

ミラが頷く。

「気をつけて」

リオンは深呼吸した。

「隠れよ」

つぶやく。

瞬間、目が変わる。

忍者カゲロウの目。

体が影に溶ける。

半透明になる。

リオンは壁を登り始めた。

窓に向かって。

2階の窓。

開いている。

そこから入る。

図書館の中。

暗い。

松明が数本、燃えているだけ。

リオンは影を移動する。

足音がしない。

気配がない。

地下への階段を探す。

見つけた。

下りる。

地下。

禁書庫の扉。

鍵がかかっている。

リオンは鍵を見る。

盗賊団長ダグの記憶がささやく。

『鍵開けなら任せろ』

リオンは懐から針金を取り出す。

鍵穴に差し込む。

カチャカチャと音がする。

カチッ。

開いた。

扉を静かに開ける。

中に入る。

禁書庫。

本棚が並ぶ。

古い本ばかり。

リオンは忍者人格を引かせた。

「戻れ」

目が元に戻る。

リオンの目。

本棚を見る。

タイトルを読む。

「古代魔法」

「失われた王国」

「禁断の儀式」

様々な本。

リオンは探し始めた。

転生者に関する本を。

急いで探す。

時間がない。

朝までに戻らないと。

30分後。

見つからない。

焦る。

「どこだ……」

また探す。

1時間後。

リオンは諦めかけた。

その時、目に入った。

古い本。

背表紙に文字。

「『記憶過積載者の伝承』」

リオンは息を呑んだ。

「これだ……」

本を取り出す。

開く。

古代文字。

でも、読める。

学者ルシアンの記憶のおかげだ。

リオンは読み始めた。

小さな声で。

「2000年前……」

ページをめくる。

「同じ存在がいた……」

また次のページ。

「名はゼロ……」

リオンの手が震える。

「6666回転生し……」

息を呑む。

「魔王を倒した……」

リオンは立ち上がった。

「成功例がある……!」

小さく叫ぶ。

だが、次のページで。

顔が青ざめる。

「しかし……」

声が震える。

「ゼロは魔王を倒した直後……」

ページをめくる。

「記憶の重みで……自我崩壊……」

息を呑む。

「暴走し……」

最後のページ。

「国を一つ……滅ぼした……」

リオンは本を握りしめた。

「俺も……同じになるのか……」

震える声。

一人で立っている。

暗い禁書庫で。

「でも……」

つぶやく。

「俺にはミラがいる……」

本を閉じる。

「ゼロとは違う……」

決意を固める。

本を元の場所に戻す。

他の本も探す。

転生者に関する本。

魔王に関する本。

次々と読む。

時間が過ぎる。

窓から朝日が差し込み始める。

「まずい……」

リオンは急いだ。

最後にもう一冊。

「『魔王復活の予兆』」

開く。

読む。

重要な情報を記憶する。

そして、本を戻す。

扉を開ける。

外に出る。

鍵をかける。

階段を上る。

窓から外に出る。

影に溶けながら。

地面に降りる。

ミラが待っている。

「リオン!」

駆け寄る。

リオンが頷く。

「見つけた」

ミラが安堵する。

「よかった……」

二人は宿に戻った。

急いで。

人に見られないように。

部屋に入る。

扉を閉める。

リオンはベッドに倒れ込んだ。

「疲れた……」

ミラが聞く。

「何がわかったの?」

リオンが答える。

「ゼロのこと。成功例があった」

ミラが目を輝かせる。

「本当!?」

リオンが頷く。

「でも……暴走した」

ミラの表情が曇る。

「暴走……」

リオンが続ける。

「一人だったから。誰も止められなかった」

ミラがリオンを見る。

「あなたは違う」

リオンが微笑む。

「ああ。お前がいる」

二人は微笑み合った。

リオンが言う。

「少し休もう。それから出発だ」

ミラが頷く。

「うん」

リオンは目を閉じた。

短い眠りにつく。

情報を得た。

希望も。

そして、警告も。

リオンの旅は続く。


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