77話 授業(設定まとめあり)
※ 要望がありましたので、エピソード終わりに魔力関連の設定をまとめました。タイミングも良かったので、必要な方はそちらで設定の確認をお願いします。
『おはよう、ハチ。今日こそコロス』
「おはよう」
天上の赤い文字を使う同居人に朝の挨拶をして、元気に寮を飛び出した。なんたって、今日から学園の授業が始まるからだ。
さっそくメインダイニングに急がなくちゃ!
王立魔法学園の現在の在校生は4年生が104人。3年生が173人。2年生が122人。1年生が300人。合計699人いる。
教師が40名で、この大所帯を支えるのかと思っていたのだが、実はそうではなかった。
授業は座学と演習に分かれており、演習の時に教師が出て来て、他の座学や裏方は官僚出身の100名を超える職員たちに任されることになる。そういえば、試験でもこの職員さんたちには随分とお世話になったものだった。
学園の案内に従いつつ、朝食後一番に受けた『紋章学基礎』も座学であり、この職員たちの講義によって大教室で行われた。
300人を相手にするだけあって、教え方の上手な方だった。紋章に関する講義は2年生以降に各紋章ごとに分かれて行われるようになる。一年のうちはみんなで全体像を学ぶ場だ。
スキルタイプ戦闘のエリートたち、興味ないだろうけど豊饒の紋章も学んで行きなさいな。地味だぞー。
王立魔法学園は前期と後期で、単位と呼ばれる学習量を測る尺度を積み上げて、その数値が基準を満たした生徒だけが進級できるようになっている。
紋章基礎 2
魔融基礎 2
散華基礎 2
変律基礎 2
操糸基礎 2
身体強化 2
選択科目 4
ゼミ 4
の合計20単位。進級に必要な単位もちょうど20単位だ。つまりは全部落とさなければそのまま進級できるが、一つでも落とせば一気に落第の危機。
ちなみに、落第すなわち退学である。この学園に留年という制度は無い。かなり厳しい制度だ。
しかし、そこは救済措置もある。
試験の手助けで単位を貰えたり、他にもイベント、年間を通して隠しミッションがあったりなど、単位をゲットできる機会がいくつかあるらしい。
授業の単位を落とした生徒はそちらを必死に頑張る必要が出てくるわけだ。俺もそうならないように真面目に授業に取り組まなければ……おっとフラグみたいになってしまったぞ。小物は小心者なのだ。あまり単位でハラハラドキドキはしたくないものだ。
座学は得意なので、午前の授業では大物どもを悉くけちょんけちょんにしてやった。小物が無双できる数少ない場なので、頑張らせて貰いました。
選択科目は2つ取る必要があり、ゼミも入る必要がある。2週間の猶予があるとはいえ、ここは8単位も占める。慎重に選ばなければならない。
選択科目の一つはヒナコ先生で確定しているため、悩むはもう一枠だ。カイネル先生にもお世話になったし、彼の動物学に出てみるのが筋かもしれない。臭いけど、我慢してやるか。倹者の件の苦情もまだ伝えていないし。
そして、最も大事なのがゼミ。通称お弟子制度。
ゼミは選択科目とは違い、4年を通して同じ先生に師事することとなる。もしも合わない先生のところに弟子入りすると最悪4年を棒に振りかねない。
ここも是非ともヒナコ先生のお弟子になりたいところではあったが、残念ながら俺の剣術レベルは低い。もっと訓練しておけばよかったと思うが選択科目でヒナコ先生には会えそうなので良しとしようじゃないか。
このゼミ制度は生徒側から事前に師事したい先生に意思表明できる制度もある。『逆指名』と呼ばれるものだ。
カイネル先生にも、学園に入学したら彼のゼミの門を叩くように言われていた。たしかに世話にはなった。共に死線を潜り、あの人の実力も知っている。相性も悪くない。……だが、断る!
俺はヒナコ先生のゼミを半分諦めているが、あくまで半分だ!
逆指名というだけあって、このゼミシステムは先生側からの指名で加入することとなる。
三日後くらいに生徒の資料を持った先生方によるドラフト会議があるらしいのだが、そこでヒナコ先生が俺を指名しないとも限らない! マダムが俺を指名しないとも限らない! まだ見ぬ美女先生が俺を指名しないとも限らない!
悪いなカイネル先生。俺にはあんたより美女の方が大事だ!
699人の生徒が全員先生方のゼミに入れる訳じゃない。もちろん指名漏れもあるわけだ。そういう生徒は、先ほどの官僚出身の職員たちが行っている研究ゼミに入る。
学園には官僚や学者希望の生徒も多いため、望んでそちらのゼミに逆指名する生徒も多くいると聞く。
エキスパートの教師陣。エリートの官僚陣。といった感じの別れ方だろうか。
ようやく始まった学園生活を感じながら、今日も昼飯を大量に食べた。午前に脳みそを酷使しちゃったし、何といっても午後には演習がある。
初めての演習は『魔融基礎』の授業で行われた。
使用する場所は、学園中心部にある中央中庭。戦闘訓練用のバトルコートと呼ばれる施設もあるのだが、俺たち一年が習うのはあくまで基礎中の基礎。そんな恐ろしそうな施設は必要なかった。
300人という大所帯では授業がしづらいため、5組60人に分かれて行われる。
俺たちの担当になったのは、アグナ・リェーリス先生。
女性みたいな長く艶のある髪の毛を肩の後ろまで伸ばした、中性的な美男子。歳は30歳を過ぎたくらいに見えるが、顔立ちのせいか若々しい。いかにも寡黙そうで、視線はどこか人を疑ったような目をしている。
……神経質そうだ。発言には気を付けよう。
そして、俺はこの先生を知っている。
以前、グラン学長の話で出てきた人だ。『魔融』の極みに立つ男、アグナ先生。へぇー、この人が。
俺たちの組は当たりを引いたららしい。ただし、隣の組の先生を知るまでは。
隣の芝を見てはいけない。絶対に見てはいけない。見るんじゃないぞ! 必ずそちらが良く見えるからだ。自分の家で満足しなさい!
なんと、俺が分けられた組の隣の先生は、ヒナコ先生だったのだ!
全然知らなかったが、ヒナコ先生は魔融の授業を担当していた。
なんという引きの弱さ!
中性的で、美しい顔立ちのアグナ先生だが、所詮は男! 男なんすわ。
ヒナコ先生の黄金比みたいなスタイルには適うはずもない。次元が違う。性別が違う! すみません、先生のチェンジを申請します!
そんなことできるはずもなく、アグナ先生による授業が淡々と開始される。
基礎の部分からなので、一旦魔力からの説明だ。
「全員、とりあえず身体強化を使うように。五理を使用するには、まずはなんとしても身体強化からだ」
五理の基礎は身体強化。
それは午前の紋章学の授業でサラッと触れられていたことでもある。最前列で挙手しながら真面目に授業を聞いていたもので、よく覚えている。
俺は既に使用しているため、全員の身体強化が終わるまで待つ。数秒で終わる者もいれば、俺と同じくらいの1分かかる者までいた。才能が諸に影響する時間差だ。
60人の団体、更には中庭全体で言うと300人の大集団。それが一斉に身体強化を使用すると、魔力に包まれて少し暖かいような錯覚に陥る。
以前、感じたことがある。
盾持ちたちと生命の神エルフィアと戦った時のことだ。あの時もこんな感じだった。そして、戦いの中で起きた紋章の共鳴。あの懐かしい感覚を久々に味わった。なんだか気分が高揚する。俺だけじゃないみたいで、みんな少し興奮気味だった。
「……よろしい。では、今から訓練用の武器を配る故、適当に合う武器を選んでくれ」
授業の補佐職員たちによって手渡される訓練用の武器。俺は木製のこん棒を選んでおいた。
戦士長のこん棒の威力がまだ脳裏に焼き付いてて、妙に強く感じられる。一回使ってみたかったんだぁ。
「魔融の基本は、魔力で武器や、使い魔、装飾品を覆い、強化するもの。本来、体の一部では無いものを体の一部として扱うことで、武器単体では考えられない力を発揮することが出来る」
戦士長のあの強烈な一撃を受けたからこそ、すんなりと頭に入る説明であった。思い返せば、ジンも、そして第一王子リュミエールも、手に持っている武器にこの『魔融』の技術を使用していた気がする。
ジンは神を、リュミエールは神の最高傑作を貫く程の威力を発揮していた。魔融というのはそこまで可能性のある技術である。
ジンが本気を出していたら、俺の体はものの数秒で真っ二つだっただろう。あの時感じた、魔力量では説明の付かないジンの迫力が徐々に紐解かれて行く感じがした。
……ああ、もう一度会いたいなぁ。
今また会えたら、あの二人の強さがより正確にわかる気がした。
あの時は見えていなかったものが、今ならもっと見える。
目を閉じると、鮮明に思い出されるが、それでもやはり記憶よりも実際に再会したいものだ。
ジン、ちゃんとご飯食べてるかな。あの意地悪そうな団長にいじめられてないと良いけど。
「魔融のやり方がだ、誰かわかる者はいるか?」
挙手したのはクラウスだった。流石伯爵家の嫡男。知識も相当持っているらしい。
「クラウスか。答えてみよ」
先生もその存在を既に知っていると!?
流石大物!
「身体強化に使う魔力を、一部制限する。例えば、右腕とかな。その右腕に使われるはずだった分の魔力が体の外に溢れてくる。それを利用して武器を包む。そうだろう?」
「さすクラ!」
この太鼓持ちは俺ではない。
今年は伯爵領から多くの合格者が出たこともあり、クラウスの周りには専属の小物が3名もいた。
残念だが、専属ではない俺に出番はない。
小物の格が違う。彼らは遥か《《下》》にいる。俺程度の小物では到底勝てない。
「半分正解だ」
「なっ!?」
首を振って、少し残念そうにするアグナ先生。もっと完璧な答えを期待していたらしい。
「他にわかる者は?」
誰もいなさそうだった。
専属小物たちが先生に抗議までしている。気合の入り方が違うぜ。
クラウスのやり方は、魔力線を切る技術と同じだ。実家でイレイザーに教えて貰って以来、俺の武器の一つになっている。
しかし、それは俺のやり方に合わなかった。だから、オリジナルの路線でずっとやっている。
そう、スキルを使用して魔力線を切る方法だ。
思い返せば、俺はアグナ先生の言っているもう半分を既に実践している気がした。
生命の神エルフィアとの戦い。アーティファクトを持った俺は、遥か格上たちである盾持ちたちよりも活躍することができた。
その理由は?
そう、俺が盾の内部にまで細い魔力を伸ばして、盾を強化したからだ。
もしや、あれが魔融だったのか? と今更になってわかってくる。
「……もしかして、紋章の力、つまりスキルを使用しての魔融、ですか?」
「正解だ。名は?」
「……ハチです」
クラウスの前で目立ってしまうという小物界失格なことをしてしまった。ほーら、専属小物たちがすんごい視線で睨んできている。すんません。これは俺が悪かったですから、許してちょ。
「クラウスの言うやり方が基本だ。しかし、彼が言った通り身体強化を一部犠牲にして、武器を強化するという、一長一短の技術でもある」
武器が強くなっても、腕が弱くなってしまっては防御力もバランスも悪くなってしまう。それではリスクが上がってしまうという訳か。
「基礎ではそちらを君たちに教えるのだが、2年生以降、応用を学びたい者はスキルを通しての魔融を君たちに教える。これは自身が持つスキルに大きく左右されることでもあるため、しっかりと進路を考えるが良い」
俺の修理スキルはハッキリいって魔融と相性が良い。
しかし、クラウスのスキルを考えるとどうか。竜化する彼のスキルは、自身を強くするものだ。それなのに、腕に回す魔力を制限して、武器に魔力を回すだと? あり得ない。相性最悪だ。
魔力が流れなければ、腕の部分だけあの固そうな竜の鱗がなくなってしまう。防御力も攻撃力も大きく損なわれる。わざわざ武器を必要とするスキルでもないしなぁ。
適正と好み。
なるほど。それを知るために、一年では全ての基礎を学ぶのか。
なんだか、この学園のカリキュラムに感心してしまった。300人全員に相応しい道が見つかるようにできている。
先生を交換して欲しいと思っていたが、やるじゃんアグナ先生。とても納得できる説明だった。
「皆の者、手にした武器で各々に魔融をやってみると良い。魔力だけで覆っても良いし、スキルでできるものはそちらでやってみるといい。今日は全員の分を軽く見ていくから、失敗していても気にせず試してみてくれ」
というわけで、いざ実践の時間。
こん棒を手に取り、試しに左腕の魔力供給を制御して、体の外に魔力を溢れさせてみた。この魔力を操ってこん棒に纏わせていく。
まあできないことは無いが、やはり左腕がなんだか寂しい。少し怖い感覚というか。真冬にダウンジャケットを着こんでいるのに、左腕だけ素肌が出ているような感覚だ。
これはやめておいて、やはり修理スキルでこん棒を囲う。細い魔力で巻き付けるようにグルグルと。こん棒は木が乾燥して所どころひび割れている。修理スキルで覆うと同時に、その隙間にも魔力を流す。
内外ダブル断熱ならぬ、内外ダブル魔融加工。
紋章の影響で木が修理されて引っ付くが、魔力は内側に残った。
……ありゃ?
魔融って、武器を魔力で覆うんだよね? そういえば、こん棒の中に忍ばせたままの魔力はどうなるんだろう?
アーティファクトの盾内部に魔力を忍ばせたときは強化されたけれど……。
まあ細かいことはいいか。
職員さんたちの中に岩を生成するスキル持ちがいて、生徒の前に岩を作ってくれる。
俺の前にも1メートルサイズの四角い岩を出してくれて、好きに使って良いとのこと。
まあ要は木の武器を魔融で強化し、岩を砕いてみろってことだろう。
さっそく試してみようと思っていたら、横から視線を感じる。
アグナ先生だ。ちょうど俺の番が回って来たらしい。
めちゃくちゃ凝視していた……。
「ハチ……お前、それはどうなっている?」
「えーと、俺の持つ修理スキルで魔融の技術を再現しています」
「修理スキル? ……お前、豊饒の紋章なのか!?」
ああん?
一度だけ許す。
豊饒の紋章への過剰反応は許されないよ!
「そうですけど……。木が割れていた箇所もあったので、そこも魔力でガッチリ固定。紋章の力で修理が働いて、ひび割れが直り、魔力が中に閉じ込められた状態になっています」
今の、こん棒の状態を説明した。
何か冷や汗をかいているアグナ先生。極みに立つこの人が、何をこれしきで。
まさか……豊饒の紋章への過剰反応が続いている?
二度目は許さないよ! 責任者呼ぶよ!
「ハチ、それで岩を付いてみろ。軽くだ。いいな? 軽くだぞ」
「は……はい」
なんだか、緊張した顔でそんなことを言われると、少し怖くなった。
けれど、言われたまま岩の中心目指して軽く突いてみる。
トン。……ピキ。
ピキ…ピキピキ…ミシミシミシ…パラ…パラララ…カララ…ゴン!
目の前の岩が、粉々に砕けてその場にて朽ちる。
え?
軽くしかやっていませんよ?
俺はそもそも魔力量が少ないし、スキルも攻撃性のあるものではない。今のも本当に軽くやっただけだ。
どゆこと?
「……天才だな。ハチ、お前には魔融の素養がある。それも無限の可能性が。変律、散華、操糸を学ぶ必要はない。あれらは五理の邪道。魔融の美しさに比べたら、カスに近いものだ。良いか? 今から大事なことを言う」
「なっなんでしょう?」
補習とかあるのか?
「お前、私の弟子になれ」
修理スキルで適当に魔融を使用したら、なんかスカウトされてしまった。
……なんで俺はこうも男ばかりからスカウトされなきゃならんのか。
ヒナコ先生! マダム! まだ見ぬ美女先生! あなたたちのスカウトはいつ届くのでしょうか!! 美女の弟子になりたいでござる!!
「なんで、こんなにも威力が出たのでしょうか?」
あまりの威力に少し戸惑いつつ説明を求めた。想定していない力に驚く。思えば、今まで武器を使用したこともなかったし、意図して魔融の技術を使ったこともない。
「それについては2年生以降の応用で学ぶことだ。すぐに知りたいなら、アグナ・リェーリスのゼミを逆指名するといい。わざわざドラフトで取らなくて済むからな」
「きたなっ」
教師ってのは無条件で教えてくれる生き物ではないのですか!
交換条件に教えるって、そりゃもう商売人だぞ! かーえーれ! かーえーれ! ヒナコ先生とかーわーれ!
「汚くて結構。魔融の才能があるものを、他の邪道に取られてなるものか。いいか? ハチ。今日中に私に逆指名を出すんだ。必ずだぞ」
「……考えときます」
他の生徒の指導もあるため、アグナ先生はそれで去った。
もちろん、俺は彼のゼミに逆指名するつもりはない。
ヒナコ先生という希望がある限り、俺はそれを諦めない!
人間ってのは、諦めなかった者が最後に勝つんだ!
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※ここ以降、本編とは関係のない魔力、紋章に関する設定部分です。読まなくても一切問題ないです。
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【魔臓】 魔力を生み出す体内の臓器。臓器の強さによって持ち合わせる魔力量が変わる
【魔力線】 大昔には人の体にあったものだったが、偉大なる神によって奪われた。現在はヴィトルヌスの種を飲み込んで、人工的に作られる
【魔臓才能値】 魔力量。1000~10000越えの幅がある。ボリューム層は4000台。
【紋章】 精霊が人に付与するもの。神と聖女は紋章がない。本質は魔獣と戦うための力
【戦闘の紋章】 紋章の形はドラゴン。戦闘に向いた紋章。魔力量が少なくても、紋章の力で補える程強いものもある
【神聖の紋章】 紋章の形は女神。回復系や神秘的な力が多い。後衛向き。数が少なく、神官や大物貴族になぜか数が多い
【豊饒の紋章】 紋章の形は首を垂れる稲穂。生活で役に立つスキルが多く、生産職や技術職に向いている。戦闘には向いていないというのが一般論で、もっとも数が多い紋章。
【大罪の紋章】 紋章の形は血塗られた短剣。忌み嫌われる力が多いが、非常に強力な力を有する。数が圧倒的に少なく、没落の紋章とも呼ばれる。
【契約の紋章】 大昔に存在したと言われる紋章。数の力でそのポテンシャルを発揮する紋章。今後のストーリーに出します。まだ秘密な部分が多いです。
【五理】 魔力が持つ五つの理。紋章の力を受けない、魔力が持つ本来の働きと技術。
【魔力】魔臓で作られるエネルギー。魔力は基本体内で使われる。体外に出すためには、一部技術を使うか、紋章の力を使って体外にて影響を出す。
【魔融】 魔力で武器、使い魔、装飾品を覆う五理の技術の一つ。魔力で覆われたものは本来の力を超えて強化される。
【変律】 魔力の性質を変化させる五理の技術の一つ。例:魔力を氷とおなじくらい冷たくできるが、氷そのものにはできない。魔力を氷にするには紋章の力が必要。
【散華】 魔力を体から切り離す五理の技術の一つ。魔力そのものを切り離すことも可能。スキルを切り離して維持することも可能。使用者に依存せず、独立した魔力、物質になる。
【操糸】 魔力を操る五理の技術の一つ。体の外に出た魔力を自分の意志で操作する。操作できなければ、強力な魔力もスキルも制御が効かない。
【身体強化】 体内にて魔力で体を強化する五理の技術の一つ。全ての五理の基礎。病気や寒さ暑さへの耐性もつく。体への負荷があり、エネルギー効率が悪くなる。





