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あったかもしれない未来

のりちゃんは今夢を見ています

「おばちゃん、こんなものを作ってみたんです、どうでしょう?」


 ホイルに包みをお皿に乗せて、おばちゃんに差し出した「なんだいまったく」ぶつくさ言いながらもホイルを破いて中を確かめてくれる、おばちゃんは食いしん坊だからお皿に乗せて出せばすぐ食いつく。


「ホイル焼きにしてみたんですよ」

「ふん、匂いは悪くないね」


 熱々のホイルを破くと、中からしっかり火が通ったアロエリーナの実が出てきた。皮が茶色に変色しシワシワになっているのであまり見た目はよろしくない。まぁ皮は剝いてしまうので問題なかろうなのだ。おばちゃんは熱々のアロエリーナの実を素手で剥いてしまった、熱くないのかね? せっかくフォークとナイフを用意したんだけど、おばちゃんの食欲の前には熱さなんて障害にもならなかった「美味くもないが不味くもないね」一口で食べて身も蓋もないことを言った。


「あ、それ、まだトッピングが済んでないんですけど」

「なんだよ、さっさとしな」


 そんなことを言いながらもう二つ目のホイル焼きを剝き終えていた。剥かれた焼きアロエリーナの実に、さっき取ったばっかりの沼ダンジョンの蓮の花の蜂蜜を垂らす「お前、業務上横領だぞ」そういうおばちゃんの目が笑っているので、まぁ許容範囲何だろう。さっそく食べようとするおばちゃんにマテをすると、おもむろに冷凍庫から取り出したりますわ虎の子のダッツバニラ味! 「お前それは反則だろ」おばちゃんはもうニッコニコが止まらない。おばちゃんはバリューの青箱アイスはやわらかくて好きじゃないと言いながら全部食うので、今日は奮発しちゃった。


「アロエリーナの実は焼くと種のプチプチ感が強調されて酸味が抜けて甘みが抑えられて食感がサツマイモに近くなるじゃないですか、だからこのトッピングは絶対合うと思ったんすよ」


 おばちゃんはもう完食していた、だから早いって。


「うん、これは良いな、売れるかもしれん」

「ちょっとした出店で出すと喜ばれるかもしれませんね」


 そういってダッツに手を伸ばすおばちゃんの手をペシッと掃う。


「スマッシュライトの人たちの分もあるんですから、ダッツは食べちゃダメですよ」

「あいつらはお前が作ったもんなら、何喰っても美味いしか言わないだろ、もったいないから私が食ってやる」

「ダメですー私の分もありますーそれよりもですね、やっぱり薪オーブン作りたいなって思うんですよ」

「お前が薪オーブンを使いこなすであろうことに驚きはないが、高くつくんじゃないのか?」

「ホームセンターでモルタルを買ってきたら、小さな奴なら比較的簡単にできそうなんですよね」

「経費で落としてやる、やってみろ」

「やったぜ」


 美味しい物が食べられる可能性を提示することで、私の欲しい設備を経費で落とせる算段が付いた。よし、美味しい物を作ってやるぞ。


 うぉ! なんだ地震か?

起きたら大変なことになっています

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