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学園生活の午後

師匠のモデルは、アイスウィンドデイルサーガのドリッズドの適役の、アルテミス・エントレリ。シュンから見たら、ジェーンさんはグウェンワイバーです、可愛いペットが寝取られた感じ。

 魔法の授業も体育の授業と同じで、上中下とクラスが分かれている。さっちゃんとときちゃんが「頑張ってねー」と、手を振りながら上級クラスに移動していく。中級クラスは教室のまま授業である。


 魔法というのはできる奴とできない奴の差が激しい、できる奴は学校で教えられるレベルをはるかに超えて教えられることが無いし、できない奴は全くできないので学校側も教える努力を放棄している。できるけど技術の足りない中級クラスが一番危険なため、学園ではブレーキの踏み方を教えているようだ。

 車で例えると、上級=プロ、中級=初心者ドライバー、下級=そもそも車に乗ってませんが何か? こんな感じ。


 なんと私、中級です。まぁ中級といってもピンキリ、高級スポーツカーに乗った若葉マークもいれば、三輪車に乗っている奴もいる。三輪車……うん、私の事だね。「ぐぬぬぬぬぬ」気合を込めたコップの中に、お水が三分の一程度たまっていた。うっし新記録、これでも成長しているのだ、恥寝たての頃の大匙一杯に比べたらだけど、目標のじょうろ一杯にまた一歩近づいたぜ。


「先生出来た~」

「はい、置いといてね」


 これで魔法の授業終了である。先生はもっとヤバい奴らにかかりきりになっている。もうやることが無いので今晩の献立を考えることにしよう。家計簿みたいな献立ノートを取り出す。三輪車組の連中も思い思いに内職やらトランプやらにいそしんでいるようだ。


「何やってんのおめー?」

「ん~晩御飯の献立考えてる」


 隣に座った男子生徒が話しかけてきた、誰だこいつ? 知らん。なにか言ってるけど適当に相槌を打ちながら放っておく。6月の旬の魚は、イボダイ? なにこれ初めて、見つけたら買ってみよう、無難なのはカンパチかスズキかなぁ、トビウオは癖があるし処理が面倒だけど師匠は青魚が好きなんだよなぁ。まぁここら辺を候補に魚屋さんを見てみるか。


 師匠は基本的に和食派だ。ご飯にお味噌汁に魚、これだけあると大体満足する、あとは煮物なんかも一品あるといい。片付けるのがめんどくさいからと酒とつまみで夕食を済ませてしまうようなことも多いみたいだけど、私が料理をするからにはそんなことはさせない、私の夜ご飯もかかっているのだから。でもつまみになるものを何品か用意しておこう、土日と二日空いたし冷蔵庫の中には何にもないだろうからなぁ。青柳かとこぶしあたりも買っとくか。


 お料理ノートは家計簿みたいに栄養計算とカロリー計算ができて便利だ、あとかかった費用を書き込む欄があり一食いくらかかったか計算することもできる、買ってよかったな。あと旬のお魚料理6月号、これは購読しよう、めっちゃ勉強になる。


 主菜候補が一週間分くらいできたので、みそ汁に取り掛かろうとレシピ本を取り出そうとすると、カバンに手を突っ込むと「おい! 聞いてんのかよ!!」と、なんか隣の席で男子学生が怒こっている。まだ居たのかよ聞いてねぇよ、こう言うともっと怒るので言わないけど。この頃めっきり減ったと思ったのに、まだ居たのかあーめんどくせぇ。

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