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選定の義

あれから約12年、俺は15歳になり妹は14歳になった。

「お兄様。明日は待ちに待った選定の義ですね。いつも修練ばかりでマリーナは寂しいです。」

そう言いながらマリーナは頬を膨らませる。その仕草が堪らなくかわいい。


「僕は強くなるって決めたんだ。だからあまり構ってあげられないかもしれないけど、マリーナが嫌いなわけじゃない。むしろ大切に思っているよ。だから僕は家族皆を守ってあげられるくらい、いや、世界で一番強くなってみせる。マリーナの自慢の兄になってみせるから我慢してくれ。」

そう言いながらマリーナの頭をなでてあげる。するとマリーナはいつものように嬉しそうに笑顔になる。


「全くマリーナは単純だな。そんな調子じゃ変な男に直ぐに騙されてしまわないか兄さんは心配だよ」

そう言うとマリーナは「お兄様が特別なんです。他の人にされてもマリーナは喜びません」

そう言ってマリーナは頬を膨らませる。

「悪かったよマリーナ。兄さんはただマリーナが心配なだけだったんだ」

「じゃあ今日の所は許してあげます。お兄様。良い職業になると良いですね」

そう言ってマリーナは笑顔になってくれた。

「ありがとうマリーナ。では明日の準備があるから行くよ。マリーナも頑張って勉強するんだぞ」

そう言って俺は部屋に戻った。


次の日俺と母2人で馬車で教会に向かっていた。

「レイアル、私は貴方がどんな職業になっても気にしません。グランゼル家の息子として堂々としてなさい」

「はい母様」

母様は俺が修練しはじめてから俺が戦闘職になりたいと分かってから何かと心配してくれる。特に職業に関して。望んだ職業になれなかった時の事を心配して、いつも堂々としてなさいと言ってくれる。


でも俺はエゴと言うゲームが大好きだ。愛してると言ってもいい。そんな俺がこの世界に転生した。これはもう運命だ。ハズレ職業になんてなるはずがない。そう確信している。


そして教会に到着した。この領地の教会はそれほど大きな建物では無い。それでも内装は豪華だ。ガラスやステンドグラスなどを使用し、教会の至る所に光が差し込んでいて、とても神秘的だ。


前世では国外に旅行する機会なんてなかったから、こう言う教会は初めてみるのだが。「キレイ」

思わずそう口ずさんだ。すると母様も「そうね。とても神秘的ね」

そう言って母様は笑顔を向けてくれた。


そして神父さんの前に来た。緊張する。一体どんな職業になるのか。


すると神父さんが「神に祈りを捧げなさい。」そう言われて、俺は片膝を付き両手を合わせた。

すると神父さんが水晶を俺の頭上に掲げると足元に魔法陣が形成され、淡く光った。


光が収まると神父さんが

「これで貴方も職業を授かりました。ステータスオープンと唱えると確認出来ます」

そう言われた。ステータスオープンは職業を授かった人にしか使えないのだ。それを聞いたのはメイドのティアからだ。


そして俺は「ステータスオープン」と唱えた。

すると。。。?!これはまさかの??

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