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修羅場

それから俺達は2日間Dランクダンジョンでひたすらレベル上げをした。

収納袋も2つ購入したから持ち物にもだいぶ余裕が出来た。2つで1億ゴルド。かなり儲けたけど、かなりの出費だ。金銭感覚が狂うな。


そして翌日、ついにマリーナと婚約者が到着した。

「お久しぶりですお兄様。メリア様もお元気そうで何よりです。ティアは少し雰囲気変わったかしら?」

「マリーナも元気そうでよかったよ」

「はい。お兄様」

「マリーナ様、お久しぶりです。私はあまり以前と変わりませんよ」

「そうですか?私の気のせいかしら」

「マリーナさん、お久しぶりです。そろそろお隣の方をご紹介して頂いても?」


「はい。彼は父様が勝手に婚約者にしたモーリスです。私は結婚などしたくありません」

何だか投げやりな紹介だな。


「マリーナ、どういう経緯で合流したんだ?」

「はい、私が兄様と旅がしたいとお願いしたら父様は条件としてモーリスも同行する条件を出されました。そこで私からも条件を2つ出しました。1つは兄様に追いつく為にB級冒険者をつける事。もう1つは私に絶対触れないこと。私は兄様以外の男性に触れられたくないのです」


「そ、そうか」

何か変な空気になったぞ。マリーナは俺以外にはこんなに雰囲気違うのか。俺はモーリスを見た。

あ、バッチリ目が合ってしまった。そして気まずそうだな。頑張れモーリス君。


「じゃあひとまず歓迎会を開こうか。B級冒険者の方はどうしたんだ?」


「はい。兄様に追いつくまでの助っ人という契約でしたので、依頼達成を冒険者ギルドに報告して報酬を受け取ったら直ぐに旅立たれてしまいました」


「そうか。残念だな。是非ともお礼をしたかったんだが。こればっかりはしかたないか。じゃあ今日は街の案内もしながら、お金は俺が出すから美味しいお店に行こう」

「ありがとうございます。兄様」


それから俺達は街を案内しながらこれまでのお互いの旅の話をしながら街をブラついた。そしてモーリス君は緊張しているのか全然話さなかった。その内男2人で話してみるか。モーリス君の気持ちも聞いておきたいしな。


そして夜ご飯は結構お高いお店で食べた。皆で宿に戻ると明日からの予定を話し合った。職業の事や、連携の事、お互いのレベル差もあったので暫くはダンジョンでレベル上げに専念する事にした。


そして話し合いが終わった後に事件が起きた。それはメリアが俺とよく一緒に寝てる話を聞いて、マリーナが怒りだしたのだ。


「まだ結婚もしてないのにどうして一緒に寝てるの?おかしいよね?何かあったらどうするの?」

突然のマリーナのお怒り。実はもう何かあったとは言えないな。


「マリーナ様。お2人はまだ婚約者という関係ですが、相思相愛です。それにマリーナ様は婚約者との仲があまり宜しくないご様子。ご自分の事から考えてみてはいかがでしょうか。結婚しないなどのワガママは旦那様がお許しにならないでしょう」


珍しくティアが厳しいことを言っている。まぁ実際婚約破棄は無理だろう。俺も父様も少しマリーナを甘やかし過ぎたかな。


「私は結婚なんてしない」

マリーナの目には涙が溜まっている。そしてそれはポロポロとこぼれ落ち、マリーナは走り出し自室に戻って行った。


そんな暗い雰囲気のまま解散する事になった。明日から大丈夫かなー

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