心の平穏
それから俺達は宿屋に集まり話し合いをしていた。
「もしかしたらこれから大手クランからのお誘いとかもあるかもしれませんね」
「そうですね。レイアル様は何かお考えですか?ギルドに入る気はないんですよね?」
「そうだな。一応考えが無い訳ではないが、その為には直接大手クランのマスターに会う必要があるな」
「そのクランとは何処のクランなのですか?」
「とりあえずは精霊の息吹のエステリアさんが一番良さそうだな」
「いったいなにをされるおつもりでしょうか?」
「こいつを使う」
「なるほど。これなら相手も話に乗ってくるかもしれませんね。」
「まぁ今はツテも無いし様子見しておこう。」
「ねぇレイアル、明日はどうするの?」
「そうだな。とりあえず明日はDランクダンジョンを1つ攻略しよう」
「分かった。所でレイアル、今日は一緒に寝ても良いでしょ?」
「駄目です」
「何でティアが返事するのよ」
「明日はダンジョン攻略するのにレイアル様に気を使わせてはいけませんよ」
「まぁまぁティア。今日は俺が初めて人を殺めてしまってるし、それでメリアも心配なんだろう。今日は俺からもお願いする」
「レイアル様が良いのなら構いませんが。この前みたいに朝まで起きているなんて事にはならないようにお願いしますね」
笑顔なのに目が笑ってない。怖い。もしかしてこないだやった事バレてる?いや、そんな事はないはずだ。
それからメリアと一緒に寝ることになり、今日はメリアに抱きしめられながら寝た。とても心が安らいだ。ずっと気を張っていたみたいだ。自分では全然気づかなかったが、メリアは気がついていたんだろう。
そうして翌朝皆のステータ確認をする事にした。