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調べもの

その夜メリアは1人宿の屋根の上にいた。

「私のせいで巻き込んでしまった。でもまだ話す事は出来ない。私嫌われちゃうかな」

そう1人呟きながら夜空を見上げていた。


翌朝「今日はゆっくり寝れたな」いつもなら寝かさない勢いでキスしてくるメリアだったが、珍しくただ抱きしめあいながら寝た。最近はメリアの隣に居てもあまり緊張しなくなってきていた。そしてメリアに抱きしめられながらだと凄く心地よく眠れる事に気づいた。


まぁ昨日はティアにも注意されてたし、少し落ち込んでいたんだろう。おかげでよく眠れたしな。


「おはよメリア」頭を優しく撫でながら優しく話しかけた。どうやらまだ起きないらしい。俺が朝の支度をしているとメリアが眠そうにしながら「おはようレイアル。おはようのキスは?」とせがんできた。俺は仕方なくメリアの頬にキスをした。そう。仕方なくだ。

するとメリアは不機嫌な顔になり「そこじゃない」と頬を膨らませる。可愛いい。そしてそっと唇にキスをする。するとメリアが抱きついてきた。「ありがとうレイアル。大好き」そう言われ俺は照れながら優しくメリアの頭を撫でてやった。


それからしばらくして部屋にティアがやって来た。「おはようございます。レイアル様メリア様」「おはようティア」「おはようございますティアさん」そうして3人で宿屋の朝食を食べて冒険者ギルドに向かう。


冒険者ギルドには資料室があり、そこにはこの周辺の魔物情報やダンジョンの情報、どの街にどんなダンジョンがあるかなど色々置いてあるのだ。ただ本来は入室するにはお金がかかるのだがお家の寄付金のおかげでただで利用させてもらえることになった。


「なるほど、やっぱりか。」魔物情報を詳しく調べてみたが、やはり俺がやっていたゲームとは全然違う。と言うか別物。この世界の魔物達は俺がやっていたゲームには登場しない魔物ばかりだからだ。そしてダンジョン外では滅多に魔物は現れないらしい。この辺もだいぶ違うな。


それから明日向かうダンジョンの情報を集めてギルドを出る。メリアとティアは観光中。俺はとりあえず先に宿屋に戻り少し考え事。


「次はDランクか。」Dランクの条件はEランクダンジョンを3つ攻略。問題はその後、Cランクの条件はDランクダンジョン2つの攻略。そしてギルドの試験がある。


まず試験会場は王都にあるギルド本部で開催。試験内容は力を示す事、試験は2回あり、最初にスキルの威力や魔法の威力。またはそれらの有用性を示すこと。そして最終試験は試験管との模擬戦。模擬戦では試験管と同等の装備で行われるため装備のゴリ押しは出来ない。だがレベルのゴリ押しは出来る。


そんな事を考えていたら二人も帰ってきた。そして今日はメリアとは別の部屋で寝る事になった。明日はダンジョンに潜るからだ。メリアは不機嫌そうだがまぁ我慢してくれ。


そして翌日、俺はこの世界の事を少し知る事になる。

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