プロローグ
「よーし。今日も定時に帰れるー」
俺のいつもの日課、それは今流行ってるゲーム〈エターナル·グランド·オンライン〉通称EGO。VRゲームが普及しはじめてから10年、灰ゲーマー向けコンセプトで発売され、爆発的人気ゲームになった剣と魔法のファンタジーゲーム。
「よし、ログインしたら何から始めようかな。」そんな事を考えながらVRセットを起動。すると画面に「セキュリティ起動画面表示。網膜スキャン認証。認証完了」と表示されアプリケーション一覧が表示される。
「今日もクランメンバーで素材集め周回しなくちゃなー。後何人分だったかな?」とゲームの事を考えながらエゴを起動。
すると急に「エラーメッセージ。警報。外部からアクセスされています」と表示。
「え?何これ?ハッキング?乗っ取り?」大混乱で頭がパニック。するとゆっくり意識が薄れていく感覚が。。。「一体何がおこってるんだ。」と考えているうちに意識が完全に失われた。。。
「伯爵様。男の子ですよ。おめでとうございます」
「あぁ。ありがとう。アリエル、よく頑張ったね」
「はいレイモンド。この子に早くお名前を」
「わかった。この子の名前はレイアル、私達の名前から付けた名だ。レイアル·グランゼルだ」
「素敵な名前ありがとう。レイモンド」
「初めての子供だ。どうしても二人の名前からつけたかった」
「伯爵様。奥様もお疲れのご様子、今日のお仕事も急ぎのものがあるので。」
「あぁ分かっている。アリエル。安静にしてるのだぞ。仕事が片付き次第またくる。」
「はい。レイモンド」
(…あれ?俺どうなったの?明らかに俺にレイアルって言ってたよな?しかも俺赤ん坊になってるし。これは現実なのか?全く訳が分からん。とりあえず何か眠くなってきたので寝よう)