✒ 桜の木 3‐1
──*──*──*── 中庭
またまた桜の木の周りに人集りが出来ている。
一体全体、何の人集りなのかと言うと────。
ホームス
「 …………本当に……誰がこんな事をするんだか… 」
ワトスン
「 凄いよね!
桜の木の枝にパ●ティが引っ掛かってるなんて!!
こんなに沢山のパ●ティは何処から飛んで来たんだろうね、ホム! 」
ホームス
「 …………全くだよね…。
( 全く…穴の次は枝を折られて、その次はパ●ティ?
一体全体何が学院内で起きてるんだか… )」
モリアーテ
「 パン……パン……パンパパン……パ●ティ~~~~❗
フォオ~~~~~~♥️♥️♥️ 」
ホームス
「 …………モリアーテ、変な声を出さないで。
興奮し過ぎ… 」
モリアーテ
「 何冷静ぶってんだよ!
パ●ティだぞ、パ●ティ~~~!!
興奮しない方がどうかしてるんだよ!
子供用パ●ティじゃなくて大人の女性用パ●ティだぞ!
これは大事件の予感しかしない!!
僕のコ●ンも激しく迸って疼いてるぅ~~~~!! 」
ホームス
「 モリアーテ、此処は中庭だよ。
大声で変態発言をしないでよ…。
恥ずかしいから! 」
モリアーテ
「 ホームスのコ●ンは疼かないのか?
お前……ちゃんと付いてんの? 」
ホームス
「 …………男が全員、女性用パ●ティで●●●が疼くとか思わないでくれるかな… 」
モリアーテ
「 あぁ……ホームスは女性用パ●ティじゃなくて、男性用パ●ツで疼く派なんだな? 」
ホームス
「 違うから!
男性用パ●ツにも興味ないから! 」
ワトスン
「 僕はホムのパ●ツ姿にドキドキするよ~~♥️ 」
ホームス
「 ワト……どさくさ紛れにカミングアウトしないで!
──っていうか、僕の着替えを覗き見してるの!? 」
ワトスン
「 ………………えへへ(////)」
ホームス
「 …………ワト……覗きは犯罪だからね、今日から即止めようね! 」
ワトスン
「 えぇ~~~~ 」
ホームス
「 『 えぇ~~~ 』じゃないから…。
探偵が覗きなんて前代未聞だよ… 」
モリアーテ
「 ホームスに気付かれず覗きを遂行するなんて、ワトスンにも探偵の素質あるよ!
尾行も上手そうじゃん 」
ワトスン
「 う~~ん……尾行は未だした事ないけど頑張ってみようかな? 」
ホームス
「 モリアーテ、ワトに変な事を吹き込まないでよ…。
ワトもモリアーテの言う事を真に受けないで… 」
ワトスン
「 ホムは今日もオカン探偵だね! 」
ホームス
「 オカンって… 」
モリアーテ
「 それよりもパ●ティだよ、パ●ティ!!
桜の木の枝に引っ掛かってるパ●ティを回収して、ハァハァ──しないと!! 」
ワトスン
「 ハァハァ??
えと……洗剤? 」
ホームス
「 ワト、それはファファだからね…。
パ●ティの回収は先生達がしてくれるよ。
あんな高い場所に引っ掛かっているパ●ティを生徒の僕達が回収出来るわけないし。
パ●ティの事は先生達に任せて僕達は── 」
モリアーテ
「 馬鹿野郎っ!!
お姉さん達がパ●ティを無くして困ってるんだぞ!!
パ●ティの持ち主を探し出さなくて何が探偵だ!
笑わせんなっ!!
全てのパ●ティの持ち主を探し出して、パ●ティを返すんだよ!
それが探偵である僕達に課せられた使命だ❗ 」
ホームス
「 誰も課してないよ… 」
ホームスは深々と溜め息を吐くと、うんざり気味に首を左右に振った。