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☀ 少年探偵の “ マル秘 ” 推理日記  作者: 雪*苺
【 枝を折ったのは誰だ?! 】全4話
5/19

✒ 桜の木 2‐2


 ワトスンはホームスの手首を掴んだまま、靴跡を辿る。


 靴跡を辿った先にたのは、なんとモリアーテだった。


 モリアーテは女子院生達に囲まれており、衣類に付いているボタンをに今、剥ぎ取られようとしていた!


ワトスン

「 モティ!

  会えてかった~~!

  重大事件が起きたんだよ!!

  モティの推理力が必要だよ! 」


モリアーテ

「 ワトスンっ!!

  グッドタイミングだよ!!

  可憐で可愛いハニーちゃん達、僕は事件を解決させる為に行かないといけない!

  また今度ね、アデュ~~~☆ 」


 モリアーテは女子院生達へウインクをすると、すたこらさっさと逃走した。


 モリアーテを見送る女子院生達から残念そうな声が聞こえてるが、モリアーテは振り返る事はしなかった。


モリアーテ

「 ワトスン!

  てくれて助かったよ!

  まさしく、なんちゃらにほとけだよ! 」


ホームス

「 モリアーテ、僕もるんだけどね! 」


モリアーテ

「 ホームス、たんだな。

  影薄だから気付かなかったよ 」


ホームス

「 僕は常にワトの隣にるよ!

  ワトの暴走をめないといけないからね 」


ワトスン

「 ホム~~、僕は暴走なんてしないよ!

  ホムは過保護なんだから! 」


ホームス

「 ワト……そろそろ自覚して… 」


モリアーテ

「 ──で、重大事件ってなにが起きたんだ?

  とうとう殺人事件でも起きたのか? 」


ホームス

「 違う…。

  そんな事件が学院内で起きたら困るよ… 」


ワトスン

「 栗~ぷプリンが掛かってる大事な事件なんだよ! 」


モリアーテ

「 栗~ぷプリン?

  誰かの栗~ぷプリンが “ 誰かに食べられた! ” とか “ 誰かに盗まれた! ” とか? 」


ワトスン

「 違うよ、モティ!

  事件を解決出来たチームには御褒美として1週間デザートに栗~ぷプリンが付くんだよ! 」


モリアーテ

なんだって!?

  あの行列が出来て3時間以内に売り切れ御免の栗~ぷプリンを1週間もデザートとして食べれるのか?!

  確かに大事件だ!!

  凄い大事件じゃないか!

  この事件は必ず僕達が解決させるべき事件だよ!

  事件は僕かれたがっている!!

  それで、僕達が果敢に挑んで解決させるのは、どんな事件なんだい? 」


ワトスン

「 うん、それはね──── 」


モリアーテ

「 それは? 」


ワトスン

「 ホム、お願い~~ 」


ホームス

なんで忘れちゃうかな…。

  桜の木の枝が折られていたんだよ。

  誰かが桜の木の枝を折ったのか推理をして犯人を探して、見付け出して理事長先生の前に連行するのさ。

  全く……理事長先生の大事にしている桜の木の枝を折るなんて、どんな悪ガキなんだか。

  やんちゃが過ぎるよ 」


ワトスン

ほんだよね!

  でもでもさ、その誰かさんのお蔭で、栗~ぷプリンを1週間も食べれる御褒美が貰えるんだから感謝しなくちゃだよ。

  モティも思うでしょ? 」


モリアーテ

「 まぁ…確かに一理あるかもな。

  その馬鹿野郎のお蔭で、あの栗~ぷプリンにあやかれるチャンスを与えられたのは事実だし。

  よし、さっさと僕の勇者──じゃなくて、不届き千万な犯人を捕まえて理事長先生の前に突き出してやろう!!

  栗~ぷプリンは僕達のモノだぜ!! 」


ワトスン

「 そうだ~~~!!

  栗~ぷプリンの為に犯人を突き出そう~~!! 」


ホームス

「 犯人を見付ける前に推理するのを忘れないでよ。

  多分だけどレポート提出があると思うから、真面目に推理して犯人に辿り着くよ 」


モリアーテ

「 真面目だなぁ、ホームスは!

  推理なんて犯人を見付け出したあとでっち上げればいんだよ。

  推理内容なんていくらでも思い付くから任せな! 」


ワトスン

「 凄いよ、モティ!

  その手があったね!

  流石、怪盗の孫だよ!

  ズル賢さは一流だね! 」


モリアーテ

「 あっははははっ!!

  もっと褒め賜恵よ、ワトスン君! 」


ホームス

「 探偵として発言だね。

  今のは聞かなかった事にしとくから、ちゃんと推理するよ。

  先生達を騙せるとか思わない事!

  反省文を書かされる事になってもいの? 」


ワトスン

「 反省文?!

  無理無理無理無理ぃ~~~!!

  反省文なんて書けないよぉ~~~~!

  ホムぅ~~~ 」


ホームス

「 反省文がいやなら真面目に推理する事だよ。

  モリアーテもだよ 」


モリアーテ

「 ………………仕方無いな。

  今回はホームスの顔を立てて引き下がってやるよ。

  感謝し賜恵よ! 」


ホームス

「 はぁ……もういい。

  モリアーテ、現時点で僕とワトスンが把握している情報を伝えるから聞いて 」


モリアーテ

「 サンキュ 」


 ホームスは常に持参しているメモ帳を捲り、書き留めた情報をモリアーテへ丁寧に詳細に聞かせた。

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