⭕ 桜の木 4‐4
ワトスン
「 【 日記帳、羞恥プレイ事件 】って、まんま僕の事だよねぇ! 」
モリアーテ
「 何を言ってるんだよ。
持ち主に決まってるだろぉ!
ワトスンの羞恥心なんて毛が生えたもんだって 」
ワトスン
「 酷いよ、モティ~~~ 」
モリアーテ
「 取り敢えず、聞き込みに行くか。
日記帳の表紙と中身は写メったし、夕食の時間まで犯人を探そうぜ! 」
ホームス
「 見付かると良いけどね… 」
モリアーテ
「 じゃあ、僕は放送部員達に賄賂を渡して交渉と勧誘して来るから犯人探しは任せた! 」
ホームス
「 それを言うなら買収だよ、モリアーテ 」
モリアーテ
「 細かい事、言うなよ。
さっきは訂正しなかっただろ~~~。
──ワトスン、ホームスを害虫から守ってやれよ★
回し蹴りか~ら~の~~踵落としすれば大概は諦めてくぞ! 」
ワトスン
「 もうっ、僕は回し蹴りも踵落としも出来ないよ! 」
ホームス
「 そうだね。
身長が足りないからね 」
ワトスン
「 ホムぅ~~~! 」
ホームス
「 安心して。
僕には本があるから、角で叩いて追い返すよ 」
ワトスン
「 うわぁ~~~ゲスい凶器ぃ~~~ 」
ホームス
「 『 ゲスい 』って言わないでよ…。
本は凶器じゃないからね 」
ホームス,ワトスン,モリアーテは別行動をする為に寮室を出ると二手に分かれて行動を始めました。
──*──*──*── モリアーテSide
モリアーテ
「 ──という訳でさぁ、此処は1つ、協力頼むよ 」
?
「 はぁ?
馬鹿を言わないでくれよ。
冗談は寝言で済ましてくれ。
そんな事、出来るわけないだろ! 」
モリアーテ
「 そっか……残念だな…。
協力してくれたら、極上のオカズを用意したんだけどなぁ… 」
?
「 極上のオカズ?
何だよ、『 極上のオカズ 』って? 」
モリアーテ
「 ワトスンのメイド服 」
?
「 何ぃ!?
ワトきゅんのメイド服…だと?!
馬鹿言うなよっ!
ワトきゅんは女装をしない筈だ! 」
モリアーテ
「 フッ……甘いよ、ディズル。
フルーツみつ豆糖蜜入りパフェより甘いぜ!
僕がルームメイトで大怪盗ルペンの孫だって事を忘れちゃ困るな!
僕に提供が出来るのはメイド服だけじゃないんだぞ。
髪型だって自由自在さ! 」
ディズル
「 …………ブツを……確認出来ないと信じられないな… 」
モリアーテ
「 フッ、この隠れムッツリさんめ!
目ん玉をかっぽじって──じゃなくて、ひんむいてしかと見賜恵よ!
サービスだ 」
そう言うとモリアーテはスマホに登録している画像をディズルへ見せました。
まるで悪者達へ印籠を見せる水戸黄門一行の格さんみたいに堂々としています。
モリアーテがディズルへ見せた画面には、確かにメイド服を着ているワトスンの姿が写っています。
モリアーテ
「 どうだぁ~~~、ディズル!
これでも僕を疑うのか?
僕なら写真だけじゃなくて、ポスター,パズル,ブロマイド,下敷き,Tシャツ,下着にだってプリントアウト出来ちゃう技術を持ってるんだぞ! 」
ディズル
「 くぅぅぅ~~~………………ははぁ~~~!!
何なりとお申し付けください、モリアーテ様ぁ~~~!! 」
モリアーテ
「 ふははははははぁっ!!
よくぞ僕と共闘する同志となる決心をしたな!
サービスでワトスンの寝言60秒Ver.も付けてやろう! 」
ディズル
「 モリアーテ様ぁ、有り難き幸せに御座いますっ!! 」
モリアーテ
「 楽しむのは寮室の中だけにしろよ。
ワトスンは兎も角、ホームスにバレたら3段蹴りが炸裂するかも知れないからな 」
ディズル
「 ホームスは本の虫だろ?
体育の授業は病弱だからって見学してるじゃん 」
モリアーテ
「 あぁ……ホームスは病弱に見えて意外に細マッチョなんだよ。
脱いだホームスの腹筋は割れてる 」
ディズル
「 マジかよ?! 」
モリアーテ
「 ホームスの着替えを盗撮してるワトスンが涎を垂らしてたからなぁ 」
ディズル
「 ルームメイトを盗撮って……。
ワトきゅん…………意外に獣だな。
ワトきゅんが涎を垂らしてる写真は入手出来ないのか? 」
モリアーテ
「 チェッチェッチェッ!
愚問だよ、ディズル君。
頬を染めて髪を伸ばしたら激ヤバだぞ? 」
ディズル
「 マジかよ…(////)」
モリアーテ
「 行こうか、ディズル君。
是非とも他の放送部員にも協力を願いたい 」
ディズル
「 任せろ!
ワトきゅんグッズの為なら皆、協力してくれる! 」
モリアーテ
「 頼もしいぜ、放送部員会長!
心の友よ!! 」
こうしてモリアーテはルームメイトのワトスンの加工画像を餌──賄賂に使い、放送部員会長のディズルを絆して買収する事に成功しました。
熱く手を握り合ったモリアーテとディズルは、残りの放送部員達を買収する為に各教室へ向かったのでした。
◎ 「 賄賂で買収する 」って表現が合っているのか不安だったりします。




