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幼馴染んでいないから  作者: 扇野 朝霞
出会って別れて
2/2

門を潜った

6歳位の時にまた和哉がいきなり


剣道やりたい。


と始まった。何処で覚えてくるのやら。

そうして母はまた道場を探す。2週間後には和哉は道場の門を潜っていた。


先生が私達に近づいて来て、


双子かな?2人共入るの?


と聞かれて、母は和哉の背中を押してこの子だけ。

と小さく呟いた。


和哉は、お兄さん達が迎えに来てくれて手を繋いで入って行った。


君は良いの?


と聞かれたので、


私は見ています。まだ小さいから。まだ4歳なの。


と大きな声で言うと皆んなに笑われた。

何で笑っているのか分からない。

母があんたは小さくない。とボソリと言った。

ん?身体が大きいって事?

幼稚園では1番後ろだからあっ!大きいのか!

そう言う意味か。


背は大きくてカズ君と一緒位だけど、小さいです。


と言うとお爺ちゃん先生が大きな手で頭を撫でながら


そっかぁ。良い子だね。


と言ってくれたので、嬉しくなって、


はい。私良い子です。頭も良いです。あいか漢字書けるの。


と言うとまた皆んなから笑われた。

母が耳元で、黙って。頼む。と小さく言うので、何で?と返した。


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