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特別配達人  作者: 東都新宮
9/19

9駅目

「ふう、戻ってこれました」

 二時間半くらいでグリサ駅に戻ってきました。

 とんぼ返りで帰ったため、もうクタクタです。

「じゃあ、これを正しいところに」

「はい……」

 事務室へ行き、運んできた荷物を言われた場所へ。

 バッグもそのままです。

 鍵が掛かるみたいで、厳重みたいです。

 まあ、これは政府に関係しているものですからね。

 下手に見られないようにするためでしょう。

「はぁ……」

「お疲れ様。じゃあ、休憩しましょうか」

「は、はい……」

 私達は駅の売店へ。

 そこでご飯を買って、休憩室へ。

「ふう……」

 コーヒー牛乳を飲んで一息つく。

 もうクタクタ。

 初めてはこんな感じでしょうか。

「元気かしら?」

「もう疲れました……」

 足が動かない。

 ブーツを脱ぐと足が蒸れている。

 臭いが凄そう。

「そうなのね」

「あの、こんな極端な休憩時間に……」

 考えると、マルセイブールで休むことだって出来たはず。

 それだったら、こんなに疲れないのに……

「まあ、荷物を持っている時は下手に休んだら盗まれる危険性があるし、かといって変に休憩をして持って行くのを忘れたら、それはそれで問題だから」

 それはもっともな理由。

「もしかして、そんなミスとかって」

「あったみたいね。だからこんな事になっているの」

「へ、へえ……」

 防ぐためにこんな事に……

 確かに聞いたことがありますけれど……

 ミスをする度に、やることが増えていくって。

 大変ですけれども、次に起こさないようにするためですからね。

「まあ、行って持ってくる時には、行った時に忘れないようにすれば何とか大丈夫かもしれないけれど」

「そうなのですね」

「まあ、とりあえず休んでいて」

「はい……」

 私は買ってきたパンとサラダを食べていく。

 お腹空いていたから、おいしく感じる。

 それに肩が凝っているのかな。

 ちょっと重い。胸が大きいのもあるかな。

 手で揉んで軽くほぐす。

 それで少しは楽になる。

 完全じゃないけれど、まだまし。

 テレビを見ながらそうしているうちに、休憩時間は過ぎていく。

 本当に早いですね。

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