表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特別配達人  作者: 東都新宮
4/19

4駅目

「じゃあ、まずはそこの会議室に行ってくれないか」

「了解」

「ごめんなさい……」

「いつまで泣いているのよ」

 あきれ顔をしています。

 そうですね。戻らないと。

「あっ、はい……」

 私達は会議室に。

「まずは、自己紹介を。私はブリュノ・アミアン、交通事業配達部次長だ」

「で、さっきも言ったけれどもボクがメルザス・モンパルナスよ」

「よろしくお願いします!」

 しばらく交通事業の会社の事を説明された。

 ここは、国際組織の世界鉄道の傘下にある会社で、カルム政府と世界鉄道の資本があるみたいです。

 会社はカルム国内にある、世界鉄道の駅員だったりとか駅の掃除とかを。

 それに、特別配達人って仕事も。

「国府津さんがするのは、その特別配達人ね。簡単に言ってしまえば、駅から駅にモノを運ぶというの。でも、運ぶモノは政府や軍に関係するものを例えば、手紙だね」

「危なくは無いのですか?」

「今の所、治安は良いし、大丈夫よ」

 本当かな。

 でも、言われたら楽そう。安全だったら。

 けど、失敗したら取り返しがつかないかもしれない。下手したら、死刑かも。

 だから私が受かったのって、やる人が居ないからなのかな。

 これ以上つっこんだら、面倒くさそうだしやめておこう。

「じゃあ、時刻表の読み方は分かるかな?」

「い、一応は……」

 分かるけれども、簡単に説明してくれた。

 私も時刻表を読んでいるから、分かる。

 その後は、地図でカルム国内の主要都市とかを習う。

 国境の街も。

 理由は、他国からのモノも扱うからみたいです。

 そしてお昼を挟んだら、交通事業本社ビルを案内される。

 総務部とか駅営業部とか。

 色々な人が居たけれども、私は挨拶をするだけでした。

 それが終わったら、制服の採寸、そしてメルザスさんと一緒にグリサ駅へ。

 




「ここがグリサ駅よ」

 グリサ駅は、降りた時と違った顔を見せていました。

 レトロな感じもしながらも、少し新しさも見えています。

 入ってみると、多くの人が行き来していました。

 切符売り場も何カ所もあります。

 ガラスで囲まれた窓口では、何人もの人が並んでいてました。

 急いでいる人も居るみたいで、結構足をトントンとつけています。

 またある人は、怒っていて今にも駅員につかみ掛かろうとしている人も。すぐに端で待機していた世界鉄道の警官によって拘束された。

「ターミナル駅だから、こんなのも居るわよ」

 呆れたように見ている。

 ちょっと怖いけれども、少しすっきりする。

 大きめの売店が中央改札口近くにあって、小さな売店が別の改札口近くにちらほらと。

「おっ、メルザスちゃん、今日も元気だね」

 声を掛けてきたのは、中央改札前にある弁当売り。

 六十代くらいのおじいちゃんで、結構髪が薄くなっている。

「ええ」

「そっちは新人かい?」

「はい! 新しく入った、国府津舞衣です」

 頭を下げてアピールする。

「そうかい頑張ってね」

「もちろんよ」

 弁当屋を後にして、改札の中に入っていく。

 改札の駅員にパスを見せて通る。

 ここから先は駅の改札内。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ