登場人物紹介
《登場人物》
ジン・ミコガミ
二十歳。共和国軍大尉。第千二十三空挺部隊所属。身長一八〇cm体重七二㎏。幼いときに両親を戦役で失い、以後、少年兵として各地を転戦。二十の若さにしてすでに歴戦の猛者ではあるが、戦場以外に身の置き場がなく、戦場への過剰適応に苦しめられる。任務とあれば人命を損なうことに躊躇のない軍人の鏡ともいえるような性格で、それゆえに記録に残らない特殊任務も請け負うことがある。軍上層部の命令で『レヴィアタン・オンライン』の世界に降り立ち、クルスを追う。戦場で鍛えた投擲術と、近接格闘術を得意とする。
ノリーナ・ロージア
十五歳。身長一五八cm。白魔道士。初歩的な回復魔法と補助魔法、そして棒術を身につけている。レベルの格段に違う聖騎士を倒したミコガミに興味を持ち、半ば押しかけのような形で仲間になる。レベルはそれほど高いわけではないが、『レヴィアタン・オンライン』の世界の一般常識に精通し、ミコガミを補佐する。プレイヤーキャラクターだが、現実社会では学校に通っておらず、半ばこの世界に生活の基盤を移している。ミコガミの真の目的は知らないが、ミコガミとともに聖杯探索の旅に出る。
ソフィア・ヨハンソン
十七歳。身長一七二㎝。98-60-88。聖騎士団ホーリーオーダーに所属しており、剣術の腕前に優れたパーティーのエース。恋愛関係に関しては潔癖なところがある。並み以上のモンスターであろうと、たった一人で屠るほどの力を持つ。ミコガミとの決闘に敗れたのち、蘇生措置を口付けと勘違いし、ミコガミのパーティーに加わる。NPCキャラクター。聖騎士ゆえに、聖杯の声を聞くことができる。
エリヤ・シュライグ
十歳。身長一四二㎝。エルフの少女。姉を助けに奴隷商人の跡をつけ、奴隷商人につかまったところをミコガミに助けられる。エルフ族の女性故に、先天的な黒魔術の才能を持つため、黒魔導士としてパーティーに加わる。
タロウ・クルス
四十二歳。身長176㎝、体重75㎏。共和国軍大佐、カーネル・クルス。スキンヘッドに、中年男性に似合わない筋骨隆々の肉体を持つ。飛び級で軍官大学校を卒業して以来、各地の地獄と呼ばれた戦場を転戦し功績をあげる。名誉勲章、ゴールドムーン勲章二回、シルバームーン勲章、レッドソウル勲章四回など、数え切れないほどの勲章を授与される。幾度となく陸軍本部における任務を命じられるも、一定の期間の軍務を勤めた後に、自ら願い出て訓練を受けては最前線に復帰する。軍人精神の権化のような男。軍用拳銃にアサルトライフル、重機関銃に携帯対戦車砲など、軽火器のスペシャリストであり、狙撃の技術も専門のスナイパーに引けを取らない。密林でのサバイバルのエキスパートでもあり、ゲリラ戦術や近接格闘術では、インストラクターを務めるほどのスキルを持つ。しかし、戦争の持つ狂気にとらわれ、軍の上層部に無断でスパイを殺害、『レヴィアタン・オンライン』の世界に自らの王国を作り、プレイヤーを訓練して神とあがめられ、そして現実世界に時折現れて虐殺を繰り返す。
ミコガミの最終的なターゲット。