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朧月

求めたのは

不明瞭なあなたと

見つめ合う時間です


名前を呼ばないあなたと

同じように

輪郭を持たなかった私にも

触れ合いは不要でした


恒が姿を隠す間

都合良く解釈させるあなたを

仰ぎながら

これっきりにしようと

決めました


酷く安らかな沈黙に

埋もれてしまわない内に

視線を逸らしたのは

耐えられそうになかったからです


夢も湯も何もかも

繰り返していくことで

特別なものではなくなって

初めては遠くにあります


飛来する黄色い噂でさえも

あやふやなあなたを

美しく飾り立てるようで

なんだか可笑しくなりました


今夜

曖昧なあなたに

照らされる私には

危なげない影があります

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