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三寒四温
暖かさに融和しかけた私は
翌日には凍っていました
あなたが思わせぶりで
風邪をひきました
熱くても冷たくても
もうどちらでも構いませんでした
私にしてみれば
大差はありませんでした
安静にしようと
影に入ったことによって
開いていた瞳孔は
あなたを見つけるたびに
閉じていきました
踊らされたわけでもないのに
息が苦しくて
普段よりも近道をして
酸素を送り込みます
何を口に入れてみても
味を感じません
私は香りを
食べていたのでしょうか
それならば
いい匂いだねと
嗅がれた私は
あなたに
食べられたのでしょうか